注射について 中編
自分が注射について練習したのは看護学校の時が一番最初になる。
一番最初は、腕の血管がゴムのチューブで出来ているものでやったね。
そこに赤く染色した血液を模した液体をポンプで通して採血の練習をした。
最初はほんと針を持っているだけで緊張したのを覚えている。
慣れていないと結構ぶるぶる手が震えます。
採血を行うにも色々な手順があって
まずは物品の準備(これが揃っていないと針を刺した後が大変)
大まかには
1.注射針18G~22Gのもの数が小さい程太い。
2.シリンジ(注射器)or採血管ホルダー+真空管
3.駆血帯(腕を縛るゴムチューブのこと)
4.アルコール綿
5.固定用テープ
6.針を捨てる用のごみ箱or一時的に物品を運ぶための膿盆
これが最低限のものになります。
ただ、手順が頭に入ってないと物品の準備もよく忘れます。
今回はシリンジを使ったほうで話を進めていきたいと思います。
一番にするのは物品を用意することです。
物だけを揃えるだけでは意味がありません。
某RPGでいうところの「持っているだけじゃなくて、装備しないといけない」ということですね。
ただし、医療品を出すときはほぼ共通するルールがあります。
それは「清潔を保つ」ということです。
注射器一つ、針一つを出すにしても基本的には、医療品は滅菌をされていますので、如何にこの
菌がいない状態を保つかということの注意が必要となります。
要は出来るだけ物に触れないように開封するかがポイントになってきます。
これも中々イメージしづらいと思いますので。興味がある方は、インターネットで動画や画像を見てみるのもいいでしょう。
次に針と注射器を付ける際にも注意点があります。針は先が斜めにカットされていて中が空洞になっています。針は尖っている方が下に向きます。その状態で注射器に接続します。このときしっかり押し込まないと指したあとに外れて血がこぼれてしまいますので要注意です。
あと注射器には、目盛がついていますので目盛が見えるようにセッティングしてください。
注射器は接続後内の筒部分と外の筒部分に別れているんですが、不良品でないか内筒を引っ張ったり、押してみたりして確認してください。
駆血帯はゴムの劣化がないか、汚れていないかを確認してください。
消毒用のアルコールは期限の確認を。
その他にも、医療廃棄物のボックスは中のゴミが8割以下のものを選んでください。
上記が大体の物品の確認事項になります。
次に採血をするときは当たり前なんだけど針を刺す血管を決めないといけませんこの血管の選択をするのも慣れていないとなかなか分からないもんです。
基本的には肘のちょうど裏側の太い血管で刺します。
若い筋肉質な男性が一番血管が浮き出ているので分かりやすいですね。
逆に固太りな中年女性だったり、とても高齢な人ととかは分かり辛かったりします。
血管の探し方は明らかに浮き出ている人は別にして、駆血帯というチューブで腕を縛ってから探します。
このときチューブで圧迫する時間や締め付けに注意しましょう。
締め付けが強かったら痛いし、弱かったら充分血管が浮かないし、締め付けている時間が長いと手がしびれてきます。
上の注意点を意識しながら血管を選びます。
この時大体何本か血管は浮かびますが出来るだけ真っすぐに伸びている分かりやすい血管を慣れていないうちは選ぶといいでしょう。
分かり辛い人も中にはいますが、そういうときは手を暖めたりするといいでしょう。
手をさすってみたり、ホッカイロか暖かい蒸しタオルで温めてみたり。
部屋自体を暖めるのもいいでしょう。
普段は出ている人でも注射が苦手な人は、緊張で血管が出にくくなります。
なので雰囲気作りも大事です。
外見上出にくい人は、手の感覚で血管の感触を頼りに血管の選定を行います。
皮膚の感触とは違って深い部分にあってもゴムの管の跳ね返ってくる感触があると思います。
もちろん跳ね返ってくる感触には個人差があります。
あまり細すぎる血管は採血には向きません。
針も入らないですし入ったとしても血管が破れてしまいます。
採血をする血管が選べたら次は刺す部分の消毒になります。
消毒は、アルコールで行うことが多いですがアルコールに弱い人もいるので確認しましょう。マスキンやヨード系に変更したりということもあります。
消毒もきちんと消毒はされるまでに時間が必要なので、選択した消毒薬の説明を読んでください。
ちなみに、最近の公衆トイレでもアルコールの消毒はよく置いてありますが拭いてすぐに座ると充分消毒されていないのでご注意を。
ということで続きは後編で