(主に作者のための)魔物関連資料
ネタバレ注意です。
迷宮内の魔物分布は今後付け足す予定。
注:新しい話を書くたびに追加していく予定なので、公開前の話に登場する魔物が含まれることがあるかもしれません。
そろそろ魔物の数が多くなってきて把握しきれなくなってきたので作りました。
が、既にいくつか矛盾していました……。ごめんなさい。
〇魔物図鑑
・バドーフ 1-4
出現階層 五~八階層
迷宮にのみ生息している鶏の頭と羽に牛の下半身という謎な生物。だけど美味。マウズの町の住人たちの主なたんぱく源となっている、ある意味可哀想な魔物。
名前は多分、バードとビーフをくっ付けたものだと思われるが作者も忘れているので真偽のほどは不明。中二病的漢字名称がないのは思いつかなかっただけ。付けるとするなら『怪鳥牛』あたりか。
・シャドウハウンド 潜影の猟犬 1-5
出現階層 八階層
影に潜み突如襲いかかってくる危険な魔物。しかし血の匂いに酔っているとその姿を露わにしていることもある。記念すべき初中二病的名称持ちの魔物でもある。
・ファングサーベル 1-7
生息区域 魔境『灰色の荒野』
本編未登場だが中二病的漢字名称は『牙刃猛虎』。身の丈が五メートルにもなる巨大な虎型の魔物であり、名前の由来にもなっている長い牙が特徴の極めて危険な種。『魔境』と呼ばれる地から出てくることは稀であり、数年に一頭程度しか目撃情報がない。四人組によって討伐されたのは実に十数年ぶりの快挙だった。
・ホワイトビー 白蜜蜂 2-3
出現階層 十六~十八階層
マウズの迷宮産甘味の代表格の一つ銀蜜と呼ばれる蜜が取れる蜂型の魔物。シルバーハニーは味が良いだけでなく疲労回復効果もあるため普通のハチミツよりも高値で売買されている。稀に輝くような色合いのものが取れることがあり、そちらは白金蜜と呼ばれさらに希少価値が高い最高級品としても知られている。巣ではなく体内にある蜜袋という器官に蜜を溜める習性を持ち、シルバーハニーの確保にはホワイトビーを倒す必要がある。そのためシルバーハニー採取と呼ばれているが、実際にはホワイトビー討伐でもある。
腹部にある蜜袋は熱に弱いので火や炎の魔法は厳禁。ホワイトビーそのものも火に弱いため倒すだけなら『火属性魔法』を使うのが一番手っ取り早い。6-8
・シュガーラディッシュ 甘玉大根 2-3
出現階層 二十階層
植物型魔物で、マウズの迷宮産甘味の代表格の一つ。食肉植物でマスク等の対策もなしにうかつに近寄ると花粉により眩暈や痺れ、精神錯乱などにされてしまい、その隙に蔦に絡め取られて絞め殺されてしまう。しかし蔦の絡みつく力や速度は大したことはない。まずい、この設定、微妙に変えてしまってる気が……。
(ここから設定その二 3-2)その精神攻撃は同じ植物魔物であるトレントにまで通用する。桃色や紫色に薄く色づいた煙のような霧のようなものを媒介にして、シュガーラディッシュたちは精神攻撃を繰り出すとされている。か、花粉のことを詳しく知らなければそう思えるよね!
精神攻撃は魅了。……完全に変わってる。これは訂正しないとダメっぽい……。
根本的な原理は未だ不明な部分が多いのだが、葉や茎から発生させる煙もしくは霧の中に幻覚・幻聴作用がある物質が含まれていることが近年の研究で明らかになってきている。これ、素直に花粉にしといた方が分かり易いかったかな。正確には幻覚・幻聴をかけて、魅了状態へと落とし込みやすくする、いわば増幅装置とでも言うべきもの。これなしでは精神攻撃を成功させるのは著しく困難なようで、精々鼠くらいの大きさの小動物までしか効果がないとされる。
〈注:設定その二に合わせて本編を訂正しました。大筋に変更はありません〉
特殊個体化したものに操られて複数が絡み合い、巨大な腕のようになって攻撃してきた。ディーオは生理的に受け付けなかったもよう。3-6
・キラーホーネット 2-3
出現階層 五階層
ドワーフ背丈(一メートルくらい)ほどもある巨大なスズメバチに似た肉食の魔物。その大きさの割に羽音が小さく、いつの間にか背後から襲われるという被害が後を絶たない。マウズでも年に数名の迷宮初心者がキラーホーネットの餌食となり命を落としている。ただし特別隠れるのが上手いという訳ではない。
意外にも戦闘能力は低く、毒針にさえ気を付けていれば九等級の冒険者でも一人で倒すことは十分に可能。周囲への警戒の重要性を認識させることができ、さらには空を飛ぶ相手への戦闘経験が積めるとして、教官たちには人気の魔物でもある。
中二病的漢字名称はない。あえて付けるならストレートに『殺人蜂』くらいか。
・ゴースト 放浪霊 2-3
出現階層 九階層
武器での攻撃は全てすり抜けてしまうため、魔法でなければダメージが与えられない魔物の代表格。逆に魔法であれば基礎的な生活魔法ですら倒すことができる。より正確に言うと他者の魔力に弱い存在であり、魔法を発動させた魔力に触れることで消滅している。
・バイコーン 2-3
出現階層 十四階層
二本の角が頭部にある馬型の魔物。馬に似ているのは外見だけで、体格は大きく好戦的な性格で雑食な上に大食のため、目に付いたものには必ず襲いかかっていくという厄介な性質を持っている。また、獲物を見定めた状態になると階層を超えて追いかけて来ることもあるため、襲われた場合には必ず倒しきらなくてはならない。
強敵ではあるが、その分素材は有用。特にその毛皮は鎧の下地など冒険者が用いるようなものばかりだけでなく、外套や鞄などの一般用の皮革製品として利用可能である。6-7
中二病的漢字名称はなし。あれ?意外と多いぞ……。付けるなら『二角狂馬』か。
・トライコーン 2-3
出現階層 十九階層
三本の角が頭部にある馬型の魔物。以下の説明はバイコーンと同じ。
中二病的漢字名称がないのも同じ。こちらは『三角狂馬』。
・ビッグスパイダー 巨大蜘蛛 2-5
出現階層 ~八階層
おっきな蜘蛛さん。名前だけで詳しい説明も戦闘シーンもなく倒されていた可哀想な魔物。その後再び名前は登場するものの、やっぱり出番はなし。実はモンスターハウスの罠で集められた中にもいた、という作者の脳内設定があったりする。
・マジックイーター 魔法喰らい 2-6
出現階層 十一階層
迷宮二だけ現れる体長一メートルほどのスライムの変異種。魔法が効かないが、上級に分類されるほどの高威力・高火力の魔法であれば倒すことは可能。スライム系魔物の特徴である武器による攻撃が効き辛い点も健在。
・ブラックビッグアント 巨大黒蟻 2-7
出現地域 ラカルフ大陸全土
おっきな黒蟻さん。たまに大量発生する。マウズの町の近くで大量発生した群れは、ニアと四人組やその他の冒険者たちによって瞬殺されて、冒険者協会マウズ支部の名を上げる一役を買う羽目になった。
・マンドラゴラ 絶叫人形根 3-2
名前だけ登場。精神面へのダメージを与えてくる魔物植物の代表格。精神面への攻撃は対処が難しく、最も有効な防御方法が慣れることだといわれているくらい。
・エルダートレント 古老動樹 3-2
出現階層 二十階層
トレントの中でも長生きして知恵や力をつけたもの。二十階層にいたのは迷宮の干渉を受けて特殊個体化した特別製。
魔法使いの杖を作るのに向いている。3-5
・トレント 動樹 3-2
出現階層 二十階層
動く樹。基本的には受け身のため、近寄り過ぎないことにさえ注意を払っていれば安全。薪代わりにでもしようと下手に手を出せば、森全体が襲いかかって来ることになる。
・ウォーキングプラント 歩行木 3-2
出現階層 二十階層
歩く木。以下トレントと同文。
・フリーグラス 自由草 3-2
出現階層 二十階層
植物とは思えないくらいの自由さで動き回っている草。実は新種の動物ではないかという疑惑アリ?
・ダークゴブリン 5-2
出現階層 一~三階層
名前だけ登場。悪いやつ。群れる。でも弱い。
中二病的漢字名称は不明。『暗小妖鬼』はどうでしょう?
・レッドアント 5-2
出現階層 ~五階層
名前だけ登場。最近多いな。初心者用の防具として有用。赤いけれど三倍ではないし、角もない。触角はあるけど。
中二病的漢字名称は……、『赤色魔蟻』で。
・ソードテイルレオ 剣尾大獅子 5-3
出現地域 魔境『灰色の荒野』
尻尾が剣状になった巨大なライオン。尻尾を除いた全長で五メートルを超える巨体であり、これまでに発見された最大のものは十メートルにもなろうかという大物だった。尻尾の先端側が一~二メートル剣状になっており、強くしなやかでありながら鋭いという高性能。実用面でも鑑賞面でも評価が高く、魔物素材の中でも人気が高い品の一つ。魔境以外では迷宮のかなり深部にしか現れた記録がないため、高位の冒険者でなければ遭遇することはないと言われている。空を飛ぶ特殊個体もいたらしい。
・レッサーオーガ 低能鬼 5-4
出現階層 八階層
ぶん殴ることしかできないおバカちゃん。ただし力と体力が高いので頑丈。油断大敵。
こちらも実はモンスターハウスの罠で集められた中にもいた、という作者の脳内設定があったりする。
・プラウワーム 耕作蚯蚓 6-8
出現階層 十六階層
地中に住む蚯蚓。体色は赤みのある茶色。基本無害だが、一応魔物なので大きくなることがある。最大記録は直径十センチ、長さが五メートル。
・ハニーラット 蜜吸い鼠 6-8
出現階層 十六階層
端の蜜を主食にする鼠の魔物。自ら襲いかかることはまずない。褐色の体毛。一応魔物なので以下略。最大記録は尻尾を含めて二メートル。
・ハイドマンティス 潜隠蟷螂 6-8
出現階層 十七階層(十六階層にいたのは『越境者』に進化したもの)
大きな蟷螂系の魔物。大鎌状になった腕の形からマンティス系の魔物は『死神』とも呼ばれている。その鎌によって命を刈り取られた冒険者の数は数知れず。甲殻を持つ種と比べれば柔らかい類に入るが、それでもハイドマンティスの外皮は鋳型で作られる量産品の剣では傷が付けられないくらいの硬さを持っている。声帯がある訳ではなく、羽を振動させて音を発する。
〇マウズ迷宮の魔物分布