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禁断の魔導書と異世界旅行記  作者: 幼女大好き
第一章 始まりの支度
4/9

第2話 初めまして、異世界

2話からヒロインたちがはっちゃけます。ホントもう色々と酷い。(正直疲れました。ここのベテランさんたちって本当に凄い)

裂け目のようなものを通ると捻じれた空間のような場所が現れた。


緋月(なんかドラ〇もんのタイムマシーンみたいになってる・・・)


3人たちは何やら密談をしているがあえて気にしない

(気にしたら負けなのだ)


やがて少し進んだ先に先ほどと同じような裂け目が現れる。


緋月「さて、異世界がどのようなものか拝見いたしますか」


期待と不安を胸に、というお約束的な心境で呟き、4人はその裂け目の中に飛び込む。


~マトラスにて~


ここはマトラスという世界の森林大陸にあるエルフの村。

特徴としては村から少し離れたところに天にも届きそうな高さの塔がある。


村では何故か魔物の群れに襲われていた。


エルフA「助けてくれー」


エルフB「クソッ、汚らわしい魔物共め!」


エルフ少年「怖いよー」


ゴブリン「キヘヘヘ、オマエタチハイッピキノコラズオレサマタチノドレイニナルノダ」


オーク「オカシガイノアルムスメモタクサンイルゾ、グヘヘヘ」


ゴブリン達「キキキ!」


オーク達「ヴォー!」


アルマ(シーナ、早く来て・・・)


オークリーダー「カワイイムスメジャネエカ、オデサマノセイドレイニシテヤロウ」


オークのリーダーはアルマというエルフの少女を舐め回すように見つめる。


オークリーダー「モウオマエラハタスカラネエヨ、コノタイリクノニンゲンガワレワレノシハイカニナッタコトデコッチノマモリモテウスナンダカラナ」


オークリーダーが言い終えると同時に、


カチャ


という物音が後ろからした。


オークリーダー「ヘ?」


鈴子「おいテメェ、殺し屋だろ、殺し屋ですって言ってみろ」


オークリーダーは何なんだと思った、無理もない、人間の少女にいきなり背後から変なものを突き付けられ脅し口調でわけのわからない言葉を強要されて睨まれているのだ。

いくら人の言葉を理解した魔物でも考えが追い付かない。

オークリーダーは考えるのをやめるとお約束的な悪役の質問を怒鳴り口調で口にする。


「オマエ、ナニモノダ!」


すると人間の少女はニヤッと不気味な笑みを浮かべて口を開く。


鈴子「死神だよ」


オークリーダー「ヘ?」


カチャ、トヮーン、 グシャ、ボコボコギュー、 パーンッ!!!


少女はまたしても意味不明な言葉を発すると同時に赤い物体の引き金を引いた。

するとどうだろう、オークリーダーの体は不思議な音と同時に凝縮し始め、後に体が変な音を立てて膨張し、破裂した。

その地点からは鮮赤血球が飛び散りあとには血だまりだけが残った。


正直言ってグロテスクである、すると捕まっていたエルフたちはみな


エルフA「おぇっぷ」


エルフB「うぇー」


エルフ少年「うぇ、ゲホッ、ゲホッ」


まあ、無理もない、これが豊村鈴子さんの先天能力とも言える一条家の秘術、【爆裂】なのだ。

【爆裂】とは何か?殺傷性ランク「A」に分類される発散系の系統魔法である。

対象内部の液体を瞬時に気化させる魔法で、生物ならば体液が気化して爆発、内燃機関動力の機械ならば、燃料が気化して爆散、破壊することができる。


人体に行使した場合、血液の液体成分である血漿は気化し、その圧力で筋肉と皮膚が弾け飛ぶ。そして血液の固形成分である赤血球をまき散らす。


鈴子さんがこの魔法を初めて使ったのは2565年(当時の鈴子さんは14歳)に起きた横浜の中華街テロ事件のときである。その日はボクもお姉ちゃんとのデートでそこに居合わせていた。

(詳しくは後ほど)


その光景を目にした魔物たちは


ゴブリンたち「キサマ、ヨクモリーダーヲ!」


オークたち「ユルサネェ、ブッコロシテヤル」


と喚きだした瞬間である。


百合音「できると思う?」


またしても背後から声がして、


オーク「ヘ?」


ゲシッ ヒューン


豊満な体格をした人間の女性が重そうなオーク一匹を足蹴りで宙に飛ばす。

その後彼女もジャンプして空中1回転をし、オークの腹に踵蹴りを叩き込む。

この後の展開はわかるであろう、飛ばされ、蹴り落されたオークの落下地点には小規模のクレーターが穿たれた。

さらにオーバーキルをかますかのようにラ〇ダーキック、クレーターはさらに少し広がりオークの体は原形をすら留めてない。


そも光景を目の当たりにした者はみな(ボクたち以外)開いた口が閉じないほどである。


自分の中ではこうなることは薄々気づいていた。


百合音、鈴子「ウォーミングアップにもならねぇ」


緋月 (ですよね)


これを見た魔物たちは


ゴブリンたち「ニ、ニゲロー!」


オークたち「バケモンダー!」


お前たちに言われたくはない、というか捕まえたやつらをなぜ人質にしなかったのだろう?

あ、リーダーがやられて頭に血が上ったからか、まあいいボクも突入するか。


緋月「逃がすと思った?」


先ほどと同様ボクもやつらの後ろから登場、デバイスを起動させて魔法を発動させる。

使う魔法は【聖命の吸収】だ、シーナの話によると奴らの動力源は魔力らしい、だったら僕が持つ先天性能力の魔法は効果が抜群だ。

奴らの魔力を奪い、動けなくする。すると奴らは、


ゴブリンたち「グッ、カラダガ、ウゴカネェ!」


オークたち「オデタチノ、マリョクガ、ウバワレテイル!」


鈴子「それじゃ、逝ってらっしゃい」


鈴子さんは【叫喚地獄】を魔物たちのいる範囲に発動させる。

【叫喚地獄】は、振動系の系統魔法であり、爆裂の領域版。

ただし爆裂と違い、対象内部の液体を一瞬ではなく30秒から60秒で気化させる。

魔物たちは一匹残らず破裂し、赤血球を飛ばした。

こうして初の異世界での実戦は魔物たちを蹂躙して終わった。

・・・

何なんだよこれ!

次回は今回出たアルマというエルフの少女の説明とヒロイン候補枠への導入、今回の作戦の種明かし、そしてカ〇ンの塔みたいなところに主人公たちは赴くと思います。いつ出せるかな?

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