表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
清明様の憂鬱ネット小説大賞六   作者: @のはらきつね
72/72

清明様の憂鬱 水辺の夢をこの頃見ない ㊿

 そこにあったのは光の洪水だった


あらゆる色に輝くまばゆいばかりの光の海


 その時胸の中で何かの栓が抜かれシュウシュウ泡立つと同時にさっきせき込んだ時に出てきたぎやまん


が光っているのがわかって慌てて取り出し包んでいた 


ハンカチを開くとキラキラ光りながらそれは空気に溶けて空高く昇って言った


  蔵の中で一生懸命磨いた小さなガラス


 もっと光るまでもっと光るまでと何度も何度も自分は子供で


時代も子供で周りも何もかもが子供だった


 今 小さなグラスはこんなに大きな光の海になった


 これは自分の海だ 水のない光の海 あらゆる色と形 大胆でそして美しい


「なんだこれは」青龍のつぶやきが聞こえた


 光が体の中までしみ込んでくるような気がしてそしてそれが何もかも帳消しにしてそれから


蘇生し新しくしてくれるような気がした


 「青龍 わしものすごく前向きになってる」思わず言うと


「俺もだ」と青龍が言った


二人とも呆然としていたが胸の中はさっきより泡立っていた


「ぎゃあ エッフェル塔みたいなのがある」


「ピラミッドみたいのもあるぞ」


 「ジェットコースターもあるー」


この気持ちがあれば生きているだけでもその価値は十分あるがもっと重要なのは


 これがただの光ではなくこの下にあらゆるものがある


様々な人生


 いとおしく懐かしい人にもつながっているかも・・・・・


でも今は考えるのはやめようしばらく泡立っていたい


 「お前 どこ泊まるんだどこ」急下降しながら青龍が言った


「あれあれ水出てるとこ」 高い噴水が色を変えながら踊るように吹きあがっている


 「シャンパンじゃ シャンパンを抜くぞ 青龍」


「あたりまえだ タキシード買ってくれ」


 「ああ買ってやる キラキラのついたやつじゃ」


「美川憲一みたいなやつか?」 


「そうじゃ わしもドレス買うぞ」


 「できるだけ派手なのにしろ」


「小林幸子みたいなやつじゃな?」


 「いや、それじゃ歩けないだろう とにかくシャンパンだ」


「 そうじゃ 苺とシャンパンなんじゃ そいからさーろいんなんじゃ」


どれだけははしゃいでもかまわないと思ったら笑いが止まらなくなった


二人はぎゃあぎゃあおおさわぎしながら光の海の中に降りて行った



  

  長いことありがとうございました<m(__)m>


キッシーがなんでそうなったかとかすましの戦いとか清明様の容態とかはまたべつの機会に(*^▽^*)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ