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清明様の憂鬱ネット小説大賞六   作者: @のはらきつね
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清明様の憂鬱 水戸の夢をこの頃見ない㉘

  「それから・・・・」清明が何か言いかけたが 


 「すみません ちょっと疲れたので休んできます」 葛の葉は憔悴しきって言った


 それを無視して「お前はこんなとこにいていいのか?」清明が言った


 「なぜです?」 


「いや またあの人がきたぞ お前を 側女にしたいと・・・・」


 「側女と言ったって30人以上いるんですよ それに清明様は 私が必要ないんですか?」


「そんなことはないが」言いかけた途中で


 「すみません ちょっと休ませてください」努めて冷静にやわらかに言って部屋に戻った


薄暗い廊下は心を落ち着けてくれる 


体はつかれているし 今は人をとうざけ 端座していたかった


 ふと思いついて 印を結び 空中から マシンガンを出した


 MAC10マシンガン 俗にいうかず打ちゃあたるマシンガンで 軽量で32発の弾が2分で空になる


まったくこんなものまで用意したのに、金粉の流星になるなんてうまくいけばスマシにだって 


たまには特上のフィレ肉をあげられて自分はシルクのシーツで 眠れたかもしれないのに 


スマシよりさきにカルビで餌付けされるなんて・・・・・


 葛の葉は今回のことを最大限に生かせるとおもっていたのに なにがあったのか金粉の全裸野郎になっ


てしまった まったくしょうがないテキサスの全裸野郎とコラボさせるしかないかしら?


   しばらく 天井を見上げて虚脱しまくっていると まえぶれもなく 封印された記憶がよみがえってきた


 「美しい弔いだ」 あれは あの人が言った言葉だ 


 自分のぬけがらを見ながら つまり あの人はあの火事で死んだのではない 


自分の巻き添えではない


  あの人は胸を病んで死んだ 完治する病気ではなかったが自分は苦しみを軽減させてあげられたはずだ

  少しずつだけど何度も口移しで病気を吸いだしてあげたもの


 唇の感触までもがよみがえってきた


 不幸だったのは確かだけど二人のつながりを考えると美しさもあった


 美しく悲しい気持ちをいつも抱えて歩いた 


病気にいい草やたべものを探してあの人が眠っている間は一晩中あちこち歩き回った


そして胸の痛みが治まらないときは細菌兵器と化して長崎の出島に行った


 英語を覚え始めたのもそのころだった


 最初 清明様は自分を稲荷様の使いにしようとしたはずだ


でもそれがばれてその話はだめになった 


結果的には良かったけどそれで自分はこの屋敷にいる


 それにあの人が死んでから100年以上たっている


 葛の葉は ぱっと起き上ったもしそうなら転生していてもいいはずだ


物凄いはやさで時間が戻り始めた   


台無しにされた楽園がどんどん鮮明になる


 その時 「葛の葉」清明様の声が聞こえてすましの大群がノックもせずにドアを開けたので


つい引き金を引いてしまった


 パタパタパタパタと音がして「ぎゃああああ」と清明が飛び回り至近距離から発砲を受けたすましたち


は めこめこへこんだ後ドロドロに溶けだした


 「あらあらあら ごめんなさい清明様大丈夫ですか?」


すまし汁に足を取られうつぶせに倒れた清明が真っ青になった顔を上げた


「なんでそんなものを持ってんじゃお前はそれでなぜ気安く発砲する」


「これ、引き金が軽いんですの うひゃひゃひゃひゃひゃ」葛葉が笑った


 葛の葉すでに現実を否定するところから受容するところに180度の急展開を遂げていた


  そうなると手つかずになっている問題とむきあわなければならない


清明の上にドロドロとすまし汁が広がり始めた

 






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