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清明様の憂鬱ネット小説大賞六   作者: @のはらきつね
25/72

清明様の憂鬱 水辺の夢をこの頃見ない④

 白虎がくくりつけられている柱からは 後ろ側になっていてみえない  


「あっそれ使えんじゃないか?色違いでお揃いだし」


ピンクの仮面を見つけた葛葉が言った。

 

「ピンクだし 可愛いんじゃないか?」


「どうよ?」


「うーん髪が駄目じゃ 黒髪のストレートじゃ似合わんのじゃ よし幻術で変えてやる」   


「あ、お前めちゃめちゃ似合うな 」 


「おまえも ドロンジョ様になってる乳でかいな」


挿絵(By みてみん)



「ちょっと 何やってるんです 違いますよ」思わず白虎が身体をひねって言った


「きゃあ 見ないでください 着替えてるんですから」葛の葉が叫んだ 


「す すいません」ほとんど見えないが取りあえずあやまった


「箒がないぞどうするんだ」


「青竜の車で行こうお前運転できるか?」 


「いやしたことないが何とかなるだろう」


 「ちょっと やめて 車乗ったことないでしょう」 思わず白虎が叫んだ


「うるさいんだよお前は」 回り込んできた朱雀が ムチをふるった 


「ぎゃあ」叫んだのは鞭のせいだけではない


「お前 なんだぞの格好」 


「うるさい ぱみゅってるといいな」


「それから早く部屋をかたずけな」 また鞭が飛んだ


 「飲んだら飲みっぱなし 出しっぱなし 置きっぱなし 開けっ放し だからいつまでも片付かないん


だよ」情けっ容赦なく鞭が飛ぶ


「わるかった それは悪かった」

 

言いたいことは山ほどあったが今は無理だ


「まだかたずけていないんですか?」反対側から鞭が飛んだ  


葛の葉だった 白虎が唖然として言った


「ちょと 何でそんな恰好で行く必要があるんですか?」


挿絵(By みてみん)


「だから若者の街に行った時溶け込むためじやん」 朱雀が言った 


「とけこめないから浮くから絶対」


白虎が叫んだ  熱心に地図を見ていた葛の葉が言った


「見ろ 霊道に 交通法規のない道があるぞ」  


「あのね そこは交通法規がないんじゃないんです 無法地帯なんですよ凶悪な妖怪しかいないんです 


運転したことないんでしょ お願いですやめてください」


「凶悪な妖怪? 新婚の癖に 男のくせに弱ってる男を強姦する妖怪は凶悪じゃないんでしょうか?」 


葛の葉がまた氷のようなまなざしで言った


「それに交通法規なんて、まるっりわからないのでしょうがないでしょう」


「やってません 誓ってやってません どうせ行くなら 私の車でいってください 頑丈だしエアバック


もついてますし安全です」


「私はあの車が好きなんです」朱雀が言った  


「何で 事故ること前提なんだ本当に車だけはやめてくれ」


「うるさい」 葛の葉の鞭が飛んだ 「だまらないと お掃除サービスを呼びますよ」


「そして 私はおいとまします」朱雀が言った「何でだやってない 本当に信じてくれ」


 「悔しいですが こんなことになっても 私はあなたを愛していますですからあなたが生きながら食わ


れ加工されるところは見たくありません」


「生きながら食われるってどういうお掃除サービス何ですかあ」


「朱雀 時間がない行くぞ」 


二人は走り出した「やめてくれえええええ、 そんな恰好で外に出るな 車にのるなあああああ」


白虎の絶叫が聞こえたが 二人は車庫に走った「車庫につくと「お前運転したことある?」葛葉が聞いた


「ない だが見たことはある」朱雀が答えた 「じゃあ お前が運転しろ」 葛の葉がカギを投げた


「えっとこっちがアクセル」言いながら朱雀がカギをまわしたと思ったらいきなりバックしてガレージの


シャッターに突っ込んだ 


 「ちょっと 声かけてシャッター開けんのが先じゃないのか? 首がガクンてしたぞ」 


「悪い悪い」よく見ると後ろのガラスにひびが入っている


「なんだ あぶないな いっそ 全部 割っておいたらどうだ」 


葛の葉が印を結ぶと硝子が綺麗に割れた


「代わりに結界をはっとくこのほうが安全じゃ」地図を見ながら言った  


「問題は 霊道にはいるまでじゃあ ほんの5分だが 人とか動物とか引いたらたいへんじゃ」ガレージ


から出るまでに すでに車の形はまるみをおびて 変形していたが そんな小さなことにこだわっている


場合ではない ついでに 隣にあった白虎の車もこすりまくり変形していたがしょうがない


道は 運よくガラガラだったが 隣に並んだ 若者が乗った車が、ぎょっとしたように車内を見てぴった


り隣に車を付けた ままつけたまま喚きだした 「うるさいな何だ」ノロノロと走りながら朱雀が言った


「こっちは慣れるのでいっぱいいっぱいだぞ」「ちょっと待ってろ」 葛の葉が言ってお面をはずし窓か


ら乗り出してにっこり笑った「なあに 何か用かしら うふ♡」


「おねえさん 風俗? おっぱい見せて」 「あらそんなことなの いいわよ♡」  


葛の葉が窓から乗り出して ジッパーをさげて、そして一気に前を開いた


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