日常の食卓
うpしようか迷いましたが 乗っけてしまいました
前の話とは関係ないです ちょっと下品だし頭も使いません 気休めになればよいです
ゆらっと景色が揺れて大きな人影がふらふらしながら歩いてくるのを見て朝から憂鬱な気分になった
今日もまた何か起こりそうな気がする
それも確実に悪いことだ
そうでなくても 朝起きたら顔中に謎の赤い発疹ができている
もうずっと長い間清明は悩んでいた
悩んでもしょうがないのは、わかっていたが悩まずにはいられない
昔 妖怪がそこらじゅうにいたころ、清明は鬼神を操り、妖怪を封印し人間からは尊敬を集め、妖
怪から恐れられ帝からも尊敬されていた、しかし慣れというのは恐ろしいもので 本来自分の手足であり
手ごまであった式神達はだんだん図々しくなっていった
そもそも何千年いれば、そうなるのが当たり前だが
もう一つの問題は妖怪たちが人間に追われ、光に追われ、LEDに追われ清明のところに逃げ込むようになった
何も害のない、妖怪に泣いてすがられかくまっているうちに、妖怪たちは勝手に建て増しを重ね、屋敷は
どんどん広くなりお礼の装飾としてして、あちこちに意味不明なものが装飾され、溶接され今では何が何や
らさっぱりわからない
要するにいつの間にか妖怪を退治する側から妖怪の避難所、および守り神になってしまった
おまけに仕事の大半は同じように拡大した
地獄の不手際の後始末が大半であるしその間にも果てしなく増え続ける扶養家族 考えると、途方に暮れる
しかない
ふと見上げると廊下に突起のようなものができている
よく見ると傘のようなものが見える
(なんだこれは)触るとその傘がぱっと開いた
それだけでもぎょっとするのに真ん中に大きな目が一つぱっちりと空いて「けけけけけ」と笑ったので思わず
「わあ」っと言ってしりもちをついた
「おはようございます、おはようございます」
と言って赤い口が開いた
のろのろ立ち上がると後ろに朱雀が立って自分を見ている
「なんじゃ」思わず言った
小柄で華奢な朱雀は黒く長い髪を垂らしたままにして朱色の着物を着て同じ色の刀を持っている
こいつは凄まじい戦闘力を持った妖怪だが見た目は
10代の可憐な少女にしか見えない
いつも無表情でいるのと、ぶっきらぼうなしゃべり方を除けば、その顔のまま朱雀が言った
「どうしたんですか、その顔?」