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あれ?選択肢を間違えましたか?  作者: 東のローラン
一章 前世を思い出した幼稚園児編
6/21

5話 情報収集しました。

 自分の人格問題も一息ついたのに、次は世界の謎かぁ……園児が出来る情報収集も限られるしなぁ……どうするかなぁ、個人的には思い過ごしで普通の世界ですと助かるのですが、転生なんてしている時点で普通では無いですよねぇ……


 とりあえず、ご近所であるらしい涼君家でもまずは探してみるか。そういや5歳の誕生日に念願のグローブとゴムボールを買って貰えたし、せっかくだからキャッチボールでも誘ってみるかな。最近じゃ公園で禁止されている場所が多いが、丁度家に運動スペースがあったからそこにしよう。では、とりあえずメイドさんに家の場所を聞いてみようか?専属庭師ならある意味同僚になるわけだし。


「では、お呼び致しますね。」


いえ涼君のお家の場所聞いただけなのですが……。


---


「なんだよ次郎、休日に急に呼び出して?」


「すまん、野球を誘おうと思ってさ。」


本当は家の場所が知りたかっただけなんだけどなぁ……何故こうなった


「野球?本当に急だな、しかし道具もないから出来ないぞ。」


「えっと道具はあるんだ、まぁまだグローブだけだからキャッチボールくらいしか出来ないけど。」


そうだよね何の前置きもなかったからね、すまん涼君


「次郎そんなに野球好きだったっけ?いやまぁいいけど投げ方なんて俺知らないぜ?」


「投げ方は僕が知っているから、教えるよ。」


「場所はどうする、公園まで行くか?」


「いや場所はうちの敷地内の運動場でする、お母様の許可はもう取ってあるよ。」


「まぁ近い方が行きも帰りも楽だから良いね。」

 

 と始めたは良いけれど、いやぁ投げるのって難しい、キャッチボールすらできなかった。かくゆう僕もボールを投げるのは今世では初めてで感覚を思い出すのにも時間がかかってしまうし、投げても中々真っ直ぐ投げられなかった。ましてや初挑戦の涼君は、持ち方から投げ方まで一からなのだから中々まっすぐ投げられない。運動神経は良い方なので時期に投げられるようになるとは思うし、負けず嫌いの涼君は僕よりも上手く投げられなくてかなり悔しがっていたから、上達も早いかもしれない。まぁ今日のところは野球を始めることが出来たことを喜ぼう。僕には、まだまだ時間はたっぷり有るのだから。


 しかし今日は、なんだかんだで忙しかった。しかし久しぶりにボールを投げる感覚ってのは良いものだ。また誘ってみるかな?無理やり誘う形にはなってしまったが、涼君も最後の方は野球というスポーツに興味を示していたし。


---


 その後、一週間かけて家族や使用人との会話等の手段で情報を収集した。しかしその中でもお母様に頼み込んでネットが使えたのは大きかった、前世でも知っていたが、この世界でもインターネットの力は偉大だ。


 しかし情報を収集していく中で、当たって欲しくは無かった事が判明する。以前から想定していた数字の入った名家が現実に存在しており、しかも不自然なくらいに近くに居を構えているのだ。ちなみに彩ちゃんの実家も名家でした…まぁ自身の名前で既にフラグが立っていた気がするが、いざ調べてみて実際に存在していると、よりこの世界が恋愛ゲーム世界の可能性が高くなってきたぞ、出来れば普通の世界に転生したかったな。


 いやならば、フラグ何て立てなきゃいいのだ。立てていいのは家と病院くらいのものだ。


 フラグと言えば、他に何があるだろう?まだ恋愛ゲーム世界とは確定していないから、色々なフラグが有りそうで、どれを避ければいいかも分からないが。前世と比べれば隣国とも関係は正常で、戦争なんてものは起こりそうにないので命に係わるフラグは無いだろうけど、地下室に秘密のロボットとかあったら、フラグ無視して乗ってしまうかもしれん。他に定番といえば異世界召喚とかか、転生した上に異世界とか混乱しか招かないよなぁ。それならまず異世界に転生するだろうし。


 今のところ有力そうな恋愛ゲーム世界であるならば、婚約には特に注意だな。美女との婚約とかなんか正直負けフラグにしか見えない。婚約後に振られるんですね、わかります…僕が主人公なら婚約なんて無いだろうし、あと数字持ちも注意だ、今週判明した四葉家・七瀬家、九ノ衛家の方々とは深入りしないようにしないといけない、がただもう三井家とは関わっているから手遅れかもしれないが、しょうがないこれから注意するとしよう。恋愛なんて大学からでも出来るんだし。




 この決意から2週間後、僕は婚約した……。


 どうしてこうなった……


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