表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ポエム

九月の詩

作者:

 吟遊詩人よ 九月の吟遊詩人よ

 夏の残り火がその身を焦がし 秋の気配はまだ遠い


 夏の支度で夜をゆく 意外と寒くて風邪をひく

 秋の支度で夜をゆく 暑い


 吟遊詩人よ 哀しき吟遊詩人よ 

 御身の上の太陽は ただひたすらに大地を照らす

 照り返しがめっちゃ暑い


 吟遊詩人よ 九月の吟遊詩人よ

 残暑を嘆き 九月っぽい悲鳴をあげよ

 秋よ 秋よ 暑いのはもういや いやなのさ


 吟遊詩人よ 熱帯夜の吟遊詩人よ

 ゆめとうつつを眺めつつ

 魂の呟きを

 そよ風が吹くように

 囁くように


「台風こねーかな」

 哀れな吟遊詩人よ 全ての祈りは無駄となる

 本当に来たらどうするんだ


「幼馴染が突然出来ねーかな」

 悲しき吟遊詩人よ そなたの歌声はどこにも届かない

 届くかボケ


「風吹いてスカートめくれないかな」

 痛ましい吟遊詩人よ 慎みたまえ おお 御身を慎みたまえ

 というか、そんな事口に出して言うな


 気象庁よ おお 愛しき気象庁よ

 秋はいずこに 立秋はいずこに

 おお 吟遊詩人よ 秋を求めて昼を越え 夜にひれ伏す吟遊詩人よ

 立秋に届けと声を上げ 届かぬ歌を哀しく歌う

 えーと2007年の立秋は……8月8日? 馬鹿じゃないの!?


 おお 麗しの気象庁よ

 傾いた暦が 斜めに傾いた月と星が

 こすれてずれていく

 いいかげん実際の季節とあわせなさいよ

 グレゴリオキック

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] にゃはは。暑いですねー。
2024/09/20 21:50 退会済み
管理
[一言] 一言だけ。 >気象庁よ おお 愛しき気象庁よ で思わず吹いた (^0^)
[一言] あれ真面目な詩なのかな……と思いきや^^ 笑えますねぇ。語り口が綺麗なだけにより一層^^ 面白過ぎです^^!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ