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年越し祭4

その後、露店で一人一つずつ好きなものをそれぞれ買った。

私はさっき食べたのでなし、ルナとミゼルは動物の形をした飴細工、ルラはスープ、オルトは唐揚げにした芋、アレスは串焼きをそれぞれ持って道の端に寄った。

みんながそれぞれのものを食べているのを眺めていると、誰かが私を呼んでいるのが聞こえた。

声のしたほうを向くと、お祭りの警備中らしき騎士が私を呼んでいる。私に何か用事でもあるのだろうか。

「レゲル様をお見かけしたら言付けするように言われていたんです。少しお時間をいただけますか?」

私はみんなにそこにいるように言って、その騎士に付いていく。視線があるから少し離れたところで話をしたいのだとか。

「あのレダという女の子なのですが」

騎士はこう切り出す。私は黙って先を促した。

「結局家が聞き出せなかったので孤児院に預けようかという話になったのですが、引き取ってもいいという人が現れたのでその方に預けることになりました」

「その引き取ってもいいという人は誰ですか?」

とんでもない人間なら騎士団は引き渡しを拒否するだろうからまともな人間なんだろうけど一度関わった子のことだから気になった。

「うちの騎士団の騎士が引き取りたいと言っていました。奥さんが医者から子供ができないと言われてるらしくて、それで……」

そういうことか、それなら大丈夫なのかな。とにかくあの子の行き先が決まって良かった。

「レダちゃんは納得していますか?」

「はい、今日さっそく会わせたんですが、最初は怖がっていましたけど最後は楽しそうにしていました。早い方がいいので明日引き渡す予定です」

根が明るい性格みたいだし、打ち解けられたんだろうな。新年だし時期的にもちょうどいいかもしれない。

「それなら任せられそうですね。もう一人の……カイ君はどうしていますか?」

「いろいろ手伝ってもらってます。よく働いてくれててありがたいですね。サイラス様も気に入ったと言ってました」

「後始末を任せてしまったようで……ありがとうございました」

「いえいえ、それくらいお安いご用です。ではこれで失礼します。お時間をくださりありがとうございました。警備はしっかりしますので、レゲル様はお祭りをお楽しみください」

そう言い残して騎士は去っていく。私は彼が人混みに消えていくのを見届けて、みんなのいるところに戻った。

「あっ、兄さん。ルナが……」

「あのね、広場で年越しの行事があるの。見に行きたい」

オルトの言葉を遮り、ルナが言った。

「でも、風邪は大丈夫?」

「大丈夫だよ、平気」

ちょっと頭痛がひどくなるとか、それくらいは想定内だ。

「広場はあっちだよね。年明けまでもうすぐだし急ごうか」

まわりを見てみると、広場に向かって移動している人がたくさんいる。

私達もその流れに乗って、広場へと足を進めた。






うぎゃああΣ( ̄ロ ̄lll)

すみません、終わりませんよ、今年最終話ってことです、色々誤解を生んだようですみません。

今早速書き換えに出掛けます!

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