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番外編 絵本と『こい』について

番外編です(。-∀-)

リクエストにより過去編になります


ひさびさに実家に戻ったので、いろいろと懐かしいものが置いてある。

貧乏はなかなか抜けないようで、古くてもう壊れそうな物も捨てきれず残ってるな。

そんながらくたとも思えるものの中に一つ、よく覚えているものが残っていた。



昼間、仕事に出掛けてる母の代わりに、私はオルトと一緒に子守りをしていた。

ルナとルラはまだミゼルよりちょっと上くらいだし、アレスもそれくらいで、ミゼルはまだ歩けるか歩けないかくらい。

私は仕事ができるくらいの年齢だったけど、さすがにオルト一人に四人の子守りはつらいから私も子守りをしてたんだっけ。

「おねーちゃん、これなあに?お兄ちゃんが見たことない本だって」

そう言ってルナが持ってきたのは一冊の絵本だった。

どうして見つけてきたんだろう。

ルナが手に持っている絵本は今はもういないルナとルラの父親が買った絵本で、当時は人気のあった絵本。

私のためにルナの父親が買ってくれたもので、もう古くなってて内容も今時でないから棚の奥に入れっぱなしにしてたんだけど……

「私が昔読んでた絵本だよ。どこにあったの?」

「うーんと、棚の中にあった」

ルナは絵本を大切そうに抱えて私の方をじっと見る。

「……読んで欲しい?」

私がそう訊ねると、ルナは大きくうなずいて「ルラちゃん呼んでくる」と言ってルラがミゼルとアレスと遊んでいるところに言って歩いていった。

少し何か話をしたあと、ルラだけでなくアレスとミゼルを抱っこしたオルトまでやってくる。

「レネッタおねーちゃんがお話ししてくれるの?」

「そうだよ。私が昔読んでた絵本」

私は数年ぶりにその絵本を開いた。

昔々あるところに………

というありきたりな冒頭で始まるそのお話は、主人公の女の子が不思議な石を拾って、その夜に夢で見た男の子と恋に落ちる。そして朝起きると夢で見た男の子がいる……というお話。その子は行方不明になってた王子様でした、という王道のオチ付き。

こんな内容だからオルトには読ませてないし、ルナとルラがこのお話しを理解できるようになってる頃にはもう古いかなって内容になってたから本棚にしまわれてた。

ルナとルラの反応は……

「おねーちゃんは『こい』ってするの?男の子を好きになった?」

「『こい』するってどういうことなの?」

……もちろん、当時の私には到底応えることができなかった。




今でもそれに応えることはできないだろうな。なんせ好きな男なんていないから。というか今の状況で男を好きになったら不味いだろう。

私にとって男=友人だし。もちろん女の子を好きになれないし。

まあ、私は一生独身でいいか。

そう勝手に自分を納得させることにして、私は絵本を元あった場所に戻した。




一週間、七日間、毎日更新できればと思っております(;・∀・)

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