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帝国領

レネッタ視点


異常に頭が重い。寝転がっているという感覚はあるのだが、目を開けるのでさえ面倒くさくてやりたくない。かといって眠くもないから何をするでもなく、ただそのままじっとしているだけだ。

あの時、サグアノの手を振りほどこうとして、その途中で全身を水で包まれた感触があった。でもその後の記憶は一切ない。

水の感覚があったということは、私は海に落ちたのだろうか。

……ここがどこか確認したいが、私の瞼はまるで糊か何かでくっ付いてしまったように動かなかった。

すると、私のすぐそばで誰かが身じろぎしたような微かな音がした。そして何かを喋り始める。

ダルネミアの言葉、ソア語だった。何を話しているのかは早口なので聞き取れないが、その声には聞き覚えがある。

そしてそれに対して何かを言い返す違う声もまた、知っている人間の声だった。

サグアノとゼイド、二人の声だ。

どうやら私の脱出計画は失敗に終わったらしい。あの大雨で海に落ちたと錯覚したのか、それとも落ちた後に再び捕まったのかはわからない。それに正直、甲板に出てからのことはぼんやりとしか覚えていない。

「精霊が……おかしい」

「私は知らない……王ならば……」

「彼は王について言っていた……」

早口でも、いくつかの単語や文は聞き取れる。しかし何について話しているのかはさっぱりわからない。精霊と王に何か関係が?ダルネミアは皇帝はいるけど王はいない。王って確かこっちでは支配する者のことを言うんだよね。皇帝じゃないどこかのトップ?

うーん、ますますわからない。

「アリュでレネッタが……船が出た……」

「やはりそうだったか……」

「声を小さく。彼女が起きます」

ゼイドが私についての何かをサグアノに報告すると、サグアノは信じられないとばかりに言う。聞かれると都合の悪い事なのだろうか。

もう少し聞いていれば何かわかるだろうか、と聞き耳を立ててみるも、ゼイドの注意のせいで声は低められてついに何も聞き取れなくなってしまった。

そして場所を変えると言って、二人はどこかに行ってしまう。

静かになった部屋で目を閉じたまま再び眠ろうと力を抜いた時、今までと何かが違うことに気付いた。

静かすぎるし、何よりも船に乗っていたときはいつも感じていた、あの揺れがなくなっていた。

まだ時間はあったはずだ。確かめないとと思うと、あれほど重かった瞼が一瞬で開き、そのまま硬直した。

あの薄汚れた木材剥き出しの天井は光沢のある白い石の天井になり、同じ材質の壁には高価そうな絵が飾られ、窓にかかったカーテンは柔らかなレース編みのもの。

……まさかもう、ダルネミア帝国の本土に到着した?

どれくらい寝てたか記憶にないし、途中に起きた記憶もない。いくらなんでもおかしいので、きっと睡眠薬でも飲まされたのだろう。

まああんなことしたし、当然といえば当然だ。

はぁ、と大きく息を吐いて再び目を閉じる。驚きで一度目が覚めたとはいえ、眠いのは変わらない。

ちょうどうとうとしてきた時、扉が開く音がして誰かが部屋に入ってきた。

「……起きているんだろう」

サグアノの声だった。確かに起きてはいるけど、瞼開けるのも面倒なので寝てるフリしたい。誰かさんの盛ったであろう薬で眠いし。

自分でも驚くほど今は眠い。普通こういう時は寝るどころじゃないと思う。でも今はとにかく眠いんです。

とりあえずだんまりを決め込んでいると、しばらくしてサグアノのため息が聞こえた。

そして突然、息が苦しくなる。

何をされたって事はない。ただ鼻をつままれただけだ。だが、今まさに寝ようとしていた人間にとってみればたまったものではない。

「何するんですか!」

思わずそう言ってしまった。

ようやく船旅が終わったところです(。-∀-)


そして同時に私のストックも終わった……汗

次話、更新できるか危ういところ

テストと予習に追われております(´-ω-`)

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