バカじゃないの?
はい!こーんばーんわーW
もっくんでっすWW(←おい
さて、今回は??
山崎達や大和との出来事から二週間ほどたった頃。
あれ以来、山崎たちは目があっても逸らしてくるようになった。
嫌がらせとかもとくにないし…。
毎日が以前と変わらず平和だ。
「椎奈ー。お昼、一緒食べよー?」
「うん。」
いつもの通り俺は麗奈と昼飯を食べようと、中庭に向かった。
天気がいいこともあってか、結構な数の生徒が外に出ている。
俺たちは中庭の一角のベンチに腰を下ろした。
「そーいやさー、今日はあいついないの?」
「ああ。隆平君?」
「そー。」
あの日以来隆平は警戒のためとかで前にも増して引っ付くようになった。
これがまたウザい。
好意でやってくれてるんだろうけど。
「今日はまだ見てないんだ。」
「へー。珍しいじゃん。」
「うん。」
「いつもは朝からベタベタしてんのに。」
その言い方やめろ。
だが確かに珍しいな…。
「…なんかあったのかな。」
俺が呟くと麗奈は驚いた顔をしてまじまじと見つめてきた。
「え、なに。気になってんの?」
「へ?」
気に…なる?
「ち、違うよ。」
「え~?顔赤くしちゃって~。」
麗奈はからかうように言う。
「こっれは…違うよ。」
ありえないありえない。
つーか顔とか別に赤くねーし。
「え~?うっそだ~。」
うざっ。
「違うってば。」
「照れなくていいのよーほれほれ。」
イラッ。
これには俺も腹が立った。
がたっとベンチから勢いよく立ち上がる。
「違うって言ってんだrっ…!」
…。
やっべー!
素で言っちまいそうに…。
気づかれたか?
恐る恐る麗奈の方を見るが、特に気にしていないようだ。
「まぁまぁ。まぁでも、もしそうならもっとあいつを見てやるべきだと思うよ。」
?
「どういうこと?」
「んーつまり…っと、噂をすれば何とやらだよ。」
麗奈が指し示すように視線を向けた先には一階の廊下を歩く隆平の姿が。
っ…
な、何で今、どきってしたんだ?
隆平相手に…。
乙女か!!
「ちょっと、見ててごらんよ。」
麗奈が顔を背けようとした俺に言う。
俺は仕方なくそのまま隆平を見続けた。
隆平が何気なく歩いていると、通りすがりの奴が皆隆平に話しかける。
隆平はそれに応えて楽しそうに話し始めた。
それは、いつも俺といるときの隆平と違い、なんというか、その、かっこいい隆平だった。
「いっつも椎奈といるときはあんな感じじゃないけどさ。他の奴といると、隆平はふつーにかっこいいよ。だから人気があるんだと思う。」
麗奈は落ち着いた口調で続ける。
「それは多分さ。椎奈が特別ってことなんじゃないかな?あたしは、椎奈といるときの隆平が本物だと思う。別にあたしたちに作り笑いとかしてる訳じゃないと思うけど、でもやっぱり、椎奈といるときとは別物だよ。」
麗奈の言葉を聞きながら、俺は隆平の顔を見つめる。
確かに、今の隆平はいつも俺に見せる顔と違って普通にかっこいい顔だ。
「隆平は椎奈が好きだから、自分の素を見せられるんだよ。だからさ。椎奈もあいつが気になってるんだったらきちんとアイツのすべてを見てあげて、自分の全てを見せてあげたら。」
麗奈の言葉は、俺の心の奥底に深く突き刺さった。
俺は椎奈の全てを隆平に見せることはできない。
俺は、椎奈じゃないから。
そして椎奈は、俺じゃないから。
あれ…
麗奈ちゃんすげぇW
そこまで考えてたんですねさすがですW
次は、大きな進展があると思います!
では、次回をお楽しみにm(__)m