・・・俺別にさ、そーゆーの望んでないんだよなぁ
お久しぶりです
ほんとーに不定期で申し訳ないですw
では、どうぞ。
そういや昔、
『自分がされて嫌なことは人にやってはいけません』
って、なんかの先生が言ってたよなぁ…
なんの教科だっけか
…あ、そうだ
道徳だったわ。
「大和…。」
「不知火?」
「…東雲?」
はい、俺終了のお知らせー。
何これ?
魔のトライアングルが出来上がってんですけど。
いや、そんなこと思ってる場合じゃなくて!
「…ちょっと大和クンこっち来ようかー?」
「は?っつかなんで東雲…っておい!引っ張んなよ!」
「あ、隆平君、だっけか?そこから動くなよ。」
「え?はい。」
よし。
俺は隆平をドアの外に置いていったん閉めた。
息を吐くと大和の鋭い眼光が俺の背に突き刺さってんのがわかった。
「…どういうことだ。忍?」
「アハハやだなぁ大和。そんな怖い顔するなよ~。」
「お前、家の場所隠してたんじゃなかったか?」
「…そのはずなんだけどね?」
「…はぁ。なんとなくわかった。で?」
おお。
さすが大和。
察しがよくて助かるな。
あんまり待たせんのもあぶねぇし、ちゃちゃっと説明すっか。
「今、椎名家出てる設定になってて、俺がアイツの兄貴ってゆうのがわかってる。」
「兄貴?双子とかの?」
「いや年上。…って思ってると思う…たぶん。」
「げっ…じゃあお前俺より上なの?」
「うん。」
うわーいやそうな顔。
失礼なやっちゃな。
「ま、そういうことで、適当に話合わせといて。」
「めんどくせぇ…。」
うっせ。
俺は隣でぼそぼそと文句を垂れる大和に肘鉄をするとドアを開けた。
隆平はまだそこで待っていた。
「お待たせ。」
「あ、いえ。」
とにかく帰らせることが大事だよな。うん。
「それでさ、俺今日大和と予定あるから帰ってくんね?」
「…。」
あああああ。
お願いしますどうか帰ってくださいいいい。
冷や汗が垂れるよおお。
無言の隆平は俺の顔をがん見してくる。
っつか、え?なんか近づいてきてね?
そうして隆平と俺の距離が50センチを切ったとき、顔の目の前に横から手がはさみ込まれた。
驚いて肩が揺れる。
伸びてきた方を見れば(自称)生まれつき目つきの悪い大和クンが仏頂面で立っていた。
た、助かった…。
なんかこの空気耐えられなかったし…。
「ふーん…。」
?
隆平が何かに納得した風な声を出した。
「じゃあ、俺『今日は』帰りますね。失礼します、忍さん。じゃあな、不知火。」
「あ、ああ。」「おう。」
ふう、なんとかなったな…。
俺は隆平の後姿が曲がり角に消えるまで見送ると、盛大に溜息を吐いた。
ってブヘッ!
「いってーな!後ろからチョップすんじゃねぇよ!」
「うっせ。面倒なことに巻き込んだ罰だ罰。」
「うっ…それは悪かったけど…。」
「はぁ、いいからさっさと中入れよ。」
「…なんか俺の扱い雑になってねぇ?」
ま、いいけどさぁ…。
「…忍。」「ん?」
俺が靴を脱いでリビングに向かうと、後ろから声をかけられる。
仏頂面の大和は靴を脱ぎながら気だるげに言った。
「あんま面倒起こすんじゃねぇぞ。」
「わかってる。」
そのとき、リビングの机の上に置いといた俺のケータイが鳴り出した。
はいはーい、っと。
見れば、メールの受信のようだ。
麗奈?
いやな予感しかしないんですけど…。
『今週の終末空いてるよね?」
…なんでわかったんだ。
『空いてるけどどうしたの?』
送信っと。
「誰からだ?」
「ん?麗奈だけども?」
「あっそ。」
なんだアイツ…。
意味わからん。
おっと、さっそく返信が。
『おっし、その日海行くから空けといてね。』
・・・
「はああああああああぁぁぁぁぁぁぁ??!!」
うみいいいいぃぃぃぃぃぃ?!
「うわっ…いきなりでけぇ声出すなよ…。」
「や、大和!どーしようこれ?!」
「いったん落着けお前…。で、なんだよ?」
「う、海行こうって誘われました…。」
俺が麗奈から送られたメールの画面を見せると大和が険しい顔になる。
「…断れば?」
「あ、ああ。」
『ごめんね。その日やっぱり予定があったの。』
よし、これでセーフ…
『嘘。もう決定だから駄目だよ逃げちゃ。』
じゃねぇぇぇぇ!!
「だめじゃん!」
「知らねぇよ!」
「いやってゆーかそもそも俺女物の水着とかもってねぇよ?!」
「だろうな!」
うわぁぁ!
どうすれば…
『あ、ついでに隆平もいるから。』
追い打ち来た―!!
「マジか!」
「うっせ!落ち着け!」
うあうあうあうあうあう。
どうにかなんのかなぁ…。
『じゃ、椎奈も参加ってことで。来ないとどうなるか…分かるよね?』
喜んで参加させていただきます。
って違くて。
「これ、俺が買いに行くんだよな?」
「女装してけばいいんじゃないのか。」
「っつーか胸どうすんだよ?」
「…もう俺には救いようがねぇな。」
「そんな…!お慈悲をーーーー!!」
俺は大和にすがりつきましたとさ。
だけど、本当の苦難はこれからだった。
一難去ってまた一難…
ホント、忍って大変ですね。
ではまた<(_ _)>