表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女装男子の恋模様  作者: もっくん
10/15

やばいっ!マジでこれは!

はい!こーんにーちわーww

もっくんでっす!m(__)m


さて、なんかヤバいらしいですよ(笑)


では、どうぞ(^_^)/

高校に入学し、もうすぐ四か月。


三学期制の俺の学校にはあるものがやってくる。


そう、期末テストだ。




「えー、ここがXである場合ここはYとなり――――――・・・」


数学の教師が黒板に書かれた数式の説明をしている。


が、俺は聞かなくてもわかるので窓の外を見ていた。


七月。


徐々に気温が高くなり、窓から見える炎天下の校庭は滲んでいた。


本日の最高気温は32度。


さすがの俺でも下敷きが必需品となる。


「あー…っつー…。」


下敷きで扇ぎながらだれきった声で呟くと、同じくだれきった声が前の席から返ってきた。


「言うなよ…ますます暑くなんだろ…。」


前を見ると、大和が左手で下敷きで扇ぎながら右手で黒板を写していた。


「だぁーってぇあちーんだもん。」


「だから言うなって。」


大和はさっきより強い口調で言うと


「それに、窓開けた状態の窓側の席でこんだけ暑いんだ。廊下側なんて地獄だぞ。」


ペンの先を横に向けた。


促されるように俺は廊下側を見る。


そっちの奴らは額や首に大量の汗を浮かべていた。


「うっわー暑そー。」


「だーもう!言うなって…。」



「おいそこ!!暑いからって騒ぐんじゃねぇ!」



大和が大声を出すから、数学の教師 一ノ瀬龍弥(いちのせ りゅうや)にばれてしまった。

相変わらず口が悪い。


「「すみません」」


声をそろえて言う俺たちにクラスが騒がしくなる。


「椎奈ちゃんが怒られるなんて珍しー。」「大和ー椎奈ちゃんに手ーだすなよー。」「ださねーよ!」

「何話してたのー?」「なんでもないよー。」


俺が椎奈の口調で言うと同時に一ノ瀬の声が響いた。


「おい!いーかげん授業はじめんぞ!!」


再び静まり返る教室。


黒板に向き直るかと思われた一ノ瀬が急にこっちを向いた。


「で、結局。」




「お前ら何を話してたんだ?」



「「「「気になんのかよ!!」」」




「さて、期末テストまであと二週間となった。」


帰りのHRで担任が言う言葉に俺は驚いた。


この間まで中間だったのに…


もう二週間前か。


まぁ、俺は教科書見りゃだいたいわかるけど。


ぼんやりと教卓の所にいる担任、菅原涼子(すがわら りょうこ)を眺めていた。


「皆わかっていると思うが、そろそろヤバいぞ。」


涼ちゃんは言葉が足んねぇんだよ。


「涼ちゃーん。何がですかー?」


クラスの誰かの言葉で皆が騒ぎ出す。


「そりゃーあれだよ…あれ…なんだっけ?」


おいおい。覚えてねーのかよ。


今さっき自分で言ってたろ。


どっと再びクラスが沸く。


「あーもういいから。さっさと終わらせるぞー。」


涼ちゃんの言葉でHRが再開する。





キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴り、放課後になる。


俺がバッグに教科書を詰めていると麗奈が近づいてきた。


「しーいなっ!」


「何?麗奈ちゃん。」


俺がいつも通りの笑顔で返すと、麗奈はニヤッと笑った。


ぜってーなんかたくらんでやがるな。


「あのさー、今週の日曜に何人かで勉強会するんだけど…。」


ああ、なんとなく予想がついた。


「椎奈、頭いいよね?先生やってくんない?」


やっぱりな。


「別に、いいけど…。」


「マジ?!じゃあ決まりね。」


ま、どうせ勉強しなくてもできるけどな。


そんな話をしていると、唐突にドアが開いた。



「ちょーっと待ったー!!」



教室に飛び込んできた影に、俺たちは目を丸くした。


そこにいたのは、隆平だった。


「その話、俺も乗った!」


はぁ??


「おっけー。」


はぁ??


ちょっ…麗奈さん?!


何OKしてんすか?


嫌だよ俺!こんな奴と勉強会なんて!


「や、でも隆平君は何かと忙しいんじゃ…。」


「ぜんっぜん暇だよー。」


「あ、あーっ私その日予定あったんだったー。」


「何バレバレの嘘ついてんのよ椎奈。」


ぐぅっ…


逃げられない。


ヤバい。ヤバいぞ。


俺こいつ苦手なのに…


しかも麗奈のあのニヤつき顔。


てめーわざとだろ。


あーもう誰かhelp me!!





「だからってよ。なんでオレなわけ??」


勉強会当日。


俺の隣には大和がいた。


「しょーがねーだろ?俺本気であいつ苦手なんだよ。」


いじけたように呟く俺に大和は大きなため息をついた。


「ったく。まぁ俺も一人じゃ勉強はかどらなかったしいいけどな。」


ポンっと頭に手を置かれる。そのままぐりぐりと撫で回す。


「や、やーめーろって。」


大和の手を払いのける。


「お前のそれって癖なのか?」


「ん?ああ、すまん。」


「子ども扱いすんなよな。」


その瞬間、大和がにやりと笑う。


「へー何。子ども扱いされてると思ってたん?ならもっとやってやるよ。」


払いのけたはずの手をまた俺の頭に乗せる。


「やめろって!髪ずれんだろ!」


「おっと。」


振り回した手をさっと避けられる。


「おら!さっさと行くぞ!」


俺は大和を置いて先に歩き出した。




いざ、恐怖の勉強会へ!!

はい!

と、いうことで勉強会です。


次回、勉強会編です!!

お楽しみにww


なお、同時掲載で

夢案内編 第3作 

「the end of phantom]

を始めます。


BLではありませんが面白くするはずなので

ぜひどうぞm(__)m


それでは、また次回ww

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ