但しイケメンに限る
むかしむかし、あるところに男の人を見ると、恥ずかしくて焼却炉に隠れてしまう可愛らしい娘がいました。
そんなピュアなその娘は彩姫といい、そんなピュアであるが故に今時の娘さんに関わらず、ボーイフレンドの一人もいません。
そんな彼女の楽しみは、お供にレズ女の真奈美を従えて、性交に勤しむアベックを焼き鳥にする事でした。
そんな彼女の噂を聞いて困ったその国の女王、久留宮は一人の容姿端麗な警察官、恭吾に彩姫を止めるよう依頼します。
彩姫の前に恭吾は現れましたが、案の定照れ屋な彼女はいつも通り焼却炉に逃げ込むと、恭吾は困ったようにたずねます。
「何故こんなところに逃げ込むんだ」
「男は女を汚すから、一人残らず皆殺しにして漸く私達は救われる、それまで私は自ら灰を被りましょう」
恭吾は無理矢理焼却炉をこじ開けると、彩姫の背後に魔物の影を見付けます。
恭吾は彩姫を焼却炉から引きずり出すと、魔物だけを閉じ込め火を放ちました。
魔物が去った彩姫を見て、恭吾は言いました。
「男が女性を汚すよう、灰は君の美しい容姿を汚す」
「灰に汚された方が私は綺麗でいられます」
「どちらも正しい、だけど恋は女性を美しく彩る」
まんまとちゃっかり彩姫の女心を落とした恭吾は明るい家庭を築きました。
歯が浮いた