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小さくて大きな幸せ。

作者: どばし


真っ白い雲をただ何となく見つめる。

本当に、なんとなく。


一つの出会いが見方を変えた。

正面以外からの目線に気付くことを知った。


一つの出会いが私を変えた。

知らなかった思いや感情。

気付こうともしなかった気持ちや感動を味わった。


あの真っ白だった雲が様々に形づく。

あなたの言葉ひとつで雲は形を変える。

気付けば私は笑顔。

隣では、あなたが笑っている。


爽やかな風に頬を撫でられて髪をおさえた。

風が止んで空を見上げると、飛行機雲の足跡。

二つの雲がくっ付いていた。


思わず笑う。

隣で、あなたも笑っていた。



誰かを思い、想える……

小さくて大きな幸せ。

それが何よりの幸せなのかもしれない。





-END-



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