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第3話。小さくなってたっ?!

まだまだ出せていないお話やお名前が・・・。





パカパカ・・・・。

ザッザッザッ・・・。






私は今、とてつもなくいかつい集団に拉致されています。

どうしてこんなことになってしまったのでしょう・・・。






いえ、あんな森の中でのたれ死ぬよりはよかったのです。

でも何故か頭の中ではドナドナが聞こえてくるのですよ・・・。






私は今、赤髪のお兄さんにだっこされて、ぱかぱかと歩く

お馬さんの上にいます。






ちらりと見上げると、じっとこちらを見ていたのでしょうか?

ばっちりと目が合ってしまいました・・・。






「あ・・・の?ここはどこですか?あにゃたたちだれでしゅか?」






あ・・・またかみました・・・。

そんなに私緊張しているのでしょうか?






あ・・・睨まれてます。変なこと聞いちゃいましたか。

ごめんなさい。黙ってます。

だから目から光線出さないでくださいねっ。






「・・・ここは。四季の姫のいた世界とは

 また別の世界。キャトルセゾンだ。」






あ・・・答えてくださるのですか。

そうですか・・・ありがとうございます。






「きゃとる・・・?」






「キャトルセゾンだ。春を司る国プランタン・夏を司る国エテ・

 秋を司る国オトンヌ・冬を司る国イベール。

 そしてその中心にある4つの国を統治しているこの国は

 王都キャトルセゾンというのだ。」






聞いたことない国の名前です・・・。

そして何気にさらっと別世界とか言われちゃってます・・・。






まだまだ聞きたいことはたくさんありますが、

もう頭の中はいっぱいいっぱいになっています。

ででででもっ。名前とか目的くらい聞いておかないとですっ。






「おにぃしゃん。おにゃまえいいですか?」






「・・・俺はジェイドだ。」






「じぇいりょ・・・?」






「ジェイド・・・だ。」






「じぇぃ・・・ろ?」






「・・・・・・ジェイでいい。」






み・は・な・さ・れ・たっっ!?

ふぇぇ・・・なんだかとんでもなく切ないです。

どうしちゃったのでしょう・・・。






「まぁか・・・。にゃまえ。」






「まぁか?四季の姫の名前か?」






その四季の姫っていうのも勘違いですよね?

なんとか誤解を解かねばいけませぬぅっ。






「しきのひめ。ちがうですよ?まぁかはまぁかでしゅよ?」






そう言った時、隣りを馬で並走していた男の人が言いました。






「・・・お可愛そうに。まだこんなに小さいのに

 姫としてこの世界に落とされるとは・・・。

 神の愛し子と言えど・・・あんまりです。」






「・・・カイル。」






ジェイは目だけで人を殺せそうな視線で

隣りのカイルという青年を睨みました。






彼はもう立ち直れないのではと思うくらい

真っ青なお顔で震えながら謝っていました。






というかですね。

小さいのにって・・・まぁかは15歳ですよ・・・?

あなたたちが規格外に大きすぎなのですよ・・・。






そう言いながらも現実逃避していた脳は

少しずつ正常さを取り戻していき、気づいてしまいました。






私の手。紅葉みたいにちっちゃいのですよっ(汗

どうなってるのですかあぁぁぁぁっ!?





フランス語になりますが、キャトルセゾンは四季という意味です。


春=プランタン

夏=エテ

秋=オトンヌ

冬=イベール

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