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第20話。初めて呼ばれました。

やっぱり名前で呼んでもらえるのは

嬉しいものではないでしょうか^^






アクスさんは、私が「四季の姫」で、

「まぁか」ではないのが苦しいのだと、

理解して言ってくださりました。






「・・・何を?」






ジェイドさんは、

どういうことだと思ったようです。






「要するに、姫様は姫様と呼ばれることが

 苦しいのですか?名前で個人として呼んで欲しいと?」






カイルさんは幾分かジェイドさんよりも

頭が柔らかいらしく、単語で話される

アクスさんの言葉を早々に理解しました。






「・・・姫。アクスの言葉は本当か?」






ジェイドさん、カイルさん、アクスさんの3人は、

じっと私を見ました。






私は、少し躊躇ためらった後、こくんと頷きました。






「まぁかは、まぁか・・・でしゅ。

 ひめ、ちがうで・・・す。」






涙の膜を張った瞳で、理解してくれた

アクスさんの顔を見ながら、私は頷きました。






「まぁか。分かった。」






アクスさんは、ほんの少しだけ口角を上げて、

笑って私の名前を言ってくれました。






嬉しくなって頷いた私の上から、声が降ってきます。






「まぁか様・・・とお呼びしてもよろしいですか?」






「しゃま、いらないです。」






「呼び捨ては・・・もう少しお時間をください。

 はは、そんな可愛らしい顔しないでください。

 では・・・まぁかちゃん、でいいですか?」






少し考えた後、頷いた私に、

カイルさんは照れくさそうに笑います。






王子様スマイル炸裂です。






「・・・まぁか。」






・・・・・。






・・・・・・・・。






・・・・・・・・・・・・・・・・はっ。






ジェイドさんの、あまりの低音素敵ボイスに

思考回路が停止してしまいました。






やっぱり名前で呼ばれる方が、

私がここにいると思えるのでほっとします。






「まぁか。嬉しい?」






アクスさんは、コテリと首を傾けてきました。






「あい。あきゅす・・・ありあとう、です。」






「ん。平気。まぁか嬉しい、よかった。」






アクスさんは、満足そうに頷いた後、

控えめな笑顔を見せてくださいました。






「ところで、ジェイド隊長?・・・僕たちって

 何のために飛び込んで来たんでしたっけ?」






「・・・ひ、まぁかに危険が・・・ないな。」






静かに頷き合っている2人にアクスさんは、

不思議そうな目を向けていました。






「あ、そうですよっ。アクス。

 あなたがまぁかちゃんを襲っているのを

 止めようとしたんですよっ!!」






「襲う?何故?」






シーン・・・・。






アクスさんが何故突然抱きしめてこられたのかは

疑問ですが、アクスさん自身はまったく

そんな気はなかったようです・・・。






怖かったですけどね・・・?






無言駄目!絶対っ!!






アクスさんが、無言のジェイドさんに睨まれ、

カイルさんがアクスさんにこれでもかというくらい

お説教をされている中、私は1人

ジェイドさんの腕の中でうとうとしてしまいました。






するとまたもや突然扉が開きました。






「四季の姫ーっ!俺が遊びに来たよーっ!!

 やっと四季の姫の部屋を年増メイドたちから

 聞き出せたよーっ。」






・・・・・っっっっ!!!???






サーディさんですっ!






誰もが私は近づくなと

忠告してこられるサーディさんですっ!!






無言でじりじりと私をサーディさんの視界から

消そうと前にきてくれるカイルさんとアクスさん。






ジェイドさんはふわりと

マントに包んでくださいました。






視界が遮られた私の耳には、

不機嫌そうなサーディさんの声が聞こえたのでした。







勢いがある人って怖いですよね・・・(汗


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