第17話。私のメイドさん。
3日ぶりですこんにちわ^^
それでは参りますっ。
カイルさんが一大事だと走り去った後、
ジェイドさんは立ち上がりました。
「それでは、俺は仕事に戻るが・・・大丈夫か?」
すまなさそうに眉を下げて聞いてこられたので、
ふにゃりと笑って頷きました。
1人でいるのは実はすごく不安になるのですが、
ジェイドさんのお仕事のお邪魔はしたくないです。
「へいきです。また、あえましゅか・・・?」
少し驚いたような顔をしたジェイドさんは、
赤い宝石のような瞳を細めて、頷きました。
私、分かっちゃいましたよ。
安心させるようにと、
頑張って笑ってくださっていること。
その気持ちがとても嬉しくて、私も笑いました。
「ではまたな」と頭を撫でて、
ジェイドさんは静かに扉から出て行かれました。
はふっと息を吐き出して、なんとか上れる
ふかふかのソファに身を沈めていると、
扉がノックされました。
「あい・・・?」
返事をするとゆったりと扉が開いて、
20代前半くらいの美人のメイドさんが
一礼して入ってきました。
薄い亜麻色の髪と瞳はカイルさんの色と
似ていますから、きっと春のプランタン出身の
人なのでしょう。
それにしても美人さんです・・・。
身長もやっぱりジェイドさんたちが言って
おられたように大きく、180くらいはありそうです。
私がまじまじと見つめていると、メイドさんは
ニコリと綺麗な笑顔を向けてくださいます。
「四季の姫様。私は姫様付きの身の回りのお世話を
任されました、アンナと申します。
よろしくお願い致しますね。」
「あんにゃ・・・あ・んに・・・。」
必死に名前を言葉にしようとしているのに
「な」の行と「さ」の行は特に言い辛いみたいです。
そんな私を微笑ましそうに見ておられるアンナさん。
・・・ああ、なんだかすみませんです。
「ふふ。アンと呼んでくださいませ。」
「あん・・・?」
「はい。なんでしょうか?」
言えなさそうな私に助け舟を出して、
「アン」と言わせてくださったアンナさんが
神様に見えました。
「お噂通り、可愛らしいお方で安心しましたわ。」
「あにょ・・・まぁか、です。」
お世話してくれる方にまで「四季の姫」というのは
少し悲しくて、ぽそりと言ってしまった言葉に
ハッとして口を押さえました。
アンナさんは、一瞬驚いた顔をしてから、
さっきの綺麗な笑顔ではなくて、眉を下げて
笑顔になります。
「まぁか様というお名前なのですね。
とても可愛らしいです。
お名前でお呼びさせて頂いてもよろしいのですか?」
こくんと頷いて顔を赤くした私に、
アンナさんは満面の笑顔で言ってくださいました。
「まぁか様。改めて、よろしくお願いしますね。」
「あい。あん・・・よろしく、おねがい、しましゅ。」
なんだろう・・・すごく懐かしい笑顔。
誰かに似ている気がして考えて
・・・気づきました。
アンナさんは、その優しい雰囲気が私のお母さん代わり。
孤児院の院長先生に似ているとだと思いました。
アンナさんは慣れた手付きで紅茶らしき飲み物と、
お菓子を用意してくれました。
カップを受け取った瞬間またもや驚きました。
カップがどでかいっっっ!?
あ、あああー・・・・。
ここの人たちは体格が大きいのですね。
地球サイズ、更に子供の私には
ドンブリ茶碗に取っ手がついてる感じでした。
「・・・まぁ。」
片手を頬に当てて、あらあらと言ったかと思うと、
取っ手のついた鈴のようなものを鳴らされました。
チリリリリーンっ!




