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第14話。伝えたかったのは。





カイルさんの腕の中で、項垂うなだれていると、

ジェイドさんとカイルさんは顔を見合わせて

聞いてきました。






「姫の世界では平均身長は違うのか?」






ゆるゆると顔を上げて私も答えます。






「あっちは、もっとちいしゃいです。

 おとこのひとは、175せんちくらい。

 おんにゃのひとは、160せんちくらい

 ・・・たぶん」






「そんなに小柄なんですか?興味深いですねぇ・・・。」





カイルさんは驚いたような顔をしていて、

ジェイドさんは手でこれくらいか・・・?

と自分の身体に手を当てて考えておられました。






何気にジェイドさんの行動に、

可愛いと思ってしまいました。






それにしても・・・。






ジェイドさんもカイルさんも、普段から

そうなのか気にもしておられないみたいですけど、

扉の向こうでキィンと刃物がぶつかるような音が

するのはとても怖いです。






キィンと音が聞こえる度に身体が跳ねてしまうのは、

慣れです・・・よね?






「・・・移動しよう」






「え?隊長?」





「みぇっ!?」





びびび・・・びっくりしましたっ。






ジェイドさんはカイルさんの腕の中から、

私をひょいと抱え上げてスタスタと歩いていきます。






慌てて追いかけてくるカイルさんが、

ジェイドさんの肩越しから見えました。






そしてここは・・・






さっきカイルさんと話をしていた花園のような庭園です。






そして、先ほどのベンチに今度は3人で

座っているのですが、私はジェイドさんの膝の上で、

カイルさんの方に足を向けています。






ええ・・・横抱きです。

恥ずかしいです。燃え尽きそうです。






「ぷ。姫様、お顔が真っ赤ですよ?

 こんなにお小さいのに、やっぱりレディなのですね。」






カイルさん・・・

やたらと王子様スマイルを振り撒かないでください・・・。






とても心臓に悪いです。






「姫・・・?何かあったのか?」






ジェイドさんがカイルさんの言葉をスルーして、

私に話しかけてこられました。






・・・・ハッ!






私、ジェイドさんに

謝ろうと思ってたんじゃなかったですか?






あまりの展開に忘れていました。






私はジェイドさんの腕の中で、

顔を見上げて目を合わせました。






何故かジェイドさんの身体はぴくりと震えましたが、

それは置いておきます。






「じぇぃ・・・。あの、ね。あにょ。ごめんなしゃい。」






しゅんと俯いてしまった私の頭の上から、

戸惑ったような声が降ってきました。






「何故・・・謝る?」






「・・・。」






黙ってしまった私に助け舟を出してくれたのは、

やっぱりカイルさんでした。






「ジェイド隊長。姫様は、サーディの言ったことで

 混乱して、隊長の話をちゃんと聞けなかったことを

 気にしておられるんですよ。姫様は優しいですね。」






その言葉にますます身を小さくした私の様子を見て、

ジェイドさんは「ああ」と思い出したように納得しました。






小さいことは忘れるに限るといったような態度に、

さすが白騎士の隊長さんだなぁと思いました。






「黙っていたことで混乱させたのだろう?

 それならばこちらに非がある。

 姫は悪くないだろう?」






一瞬で許して、更に自分が悪いのだと言うジェイドさん。

男らしいです、本当に素晴らしい人です・・・。






「それを言うために、あそこに来たのか?」






こくりと頷いてジェイドさんを見上げて、

私は固まりました。






・・・・少しだけですけど、

口元が、口角が上がって・・・。






笑ってくださったのでしょうか?







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