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第10話。キラキラさん登場。

この人の勢い怖いっ(笑






目の前にいらっしゃる芸術品のようなキラキラさん。

一体どなたなのですかぁぁぁああっ!?






ジェイドさんは、私ごと抱きしめられていて

固まっておられましたが、すぐにハッとされたようで

慌てて私を抱き直して距離を取ってくださいました。






距離を置かれたキラキラさんは、むっとした顔をして

唇を尖らせて言いました。






「ちょっとぉっ!なんで逃げるのさっ。」






「サーディ・・・。お前は姫に近づくな。

 姫も怯えているではないか。」






ジェイドさんは私の視界を遮るように抱いてくださってます。

お顔は怖いのに・・・、優しくて安心します。






「ああーっ。やっぱりその子が四季の姫なんだねっ♪

 かっっわいいなぁ。俺ね、サーディっていうの。」






キラキラさ・・・いえ、サーディさんは、

とても嬉しそうに瞳を輝かせて私を見ました。






ジェイドさんは、静かで無口で、でもあったかくて優しい。

カイルさんは、雰囲気が柔らかくて気を使ってくれてふんわり。

ナギさんは、静かな水みたいな人で穏やかで落ち着く。






でも・・・サーディさんの勢いは本当に暴走牛のようで

怖い・・・というか何か引っかかるような違和感といいますか

どうしよう・・・どう対応していいか分かりません・・・。






どう返答しようかと、ジェイドさんを見上げると、

サーディさんに向けていた冷たい視線を隠して

私と目が合うと、大丈夫だと静かに言ってくれます。






「んー。なんかずるい。やっぱり俺も行けばよかったなぁ。

 こういう時って最初が肝心って言うもんねぇ・・・。」






サーディさんは、肩下まであるオレンジの髪と

長めの前髪で片目を隠している髪をいじりながら

赤に近いオレンジの瞳で「ねぇ?」と同意を求めてきます。






「さー・・でぃ?」






ジェイドさんは無言で、サーディさんは驚いたように

目を見開いて私を見ました。

そしてまた嬉しそうに笑って言います。






「わぁ。姫、声も可愛い~♪俺の名前呼んでくれるの?

 あ、俺もねっ。ジェイド隊長やカイルやナギと同じで

 姫の婿候補の1人なのっ。俺を選んでね?」






「・・・え。」






「サーディ!その話はまだするな。姫には早すぎるっ。」






混乱した私の上からジェイドさんの焦った声が

振ってきていましたが、私の耳には届いていませんでした。






え・・・?






『婿候補』






ジェイドさんも。カイルさんも。ナギさんも・・・。

そして今目の前にいるサーディさんも、

『四季の姫』の『婿候補』・・・?






ねぇ・・・ジェイドさん?

だから出逢った時から優しくしてくれたのですか?






私が『四季の姫』だから・・・?






ああ・・・そうか。

ジェイドさんも、カイルさんも、ナギさんも、

一度も私を『まぁか』とは呼んでくれなかったこと

今更気づいてしまいました。






ジェイドさんは私を『姫』と呼んでいた。

カイルさんは『姫様』と呼んでいた。

ナギさんは『姫君』と呼んでいたのです。






ああ、やっぱり頭の中身も退化してればよかったです。

『私』はどこにもいないのだと、分かってしまいました。






皆さんが求めておられるのは『四季の姫』。

名前なんて何の意味も成さないのですね。






皆さんが求めるのは、この世界の平穏。

その為には四季の姫が必要不可欠で、

『四季の姫』は国を栄えさせるための道具。






ああ・・・ああ・・・神様。

愛し子と言われる四季の姫とは何ですか・・・?






ジェイドさんは、心配した顔で私を見て慌てています。

そんな顔しないでください。大丈夫です。大丈夫ですよ。

そう、私は何も分からないのです。

今はこの身体が小さくなっていたことに感謝します。

だって、何も知らない子供のフリをしていれば

何も辛いことなんてないのですから・・・。






「じぇぃ。どうしたの?」






ふにゃりと笑った私にジェイドさんは眉間の皺を寄せました。






わたしは、こども。

わたしは、なにも、しらない。

わたしは、なにも、かんがえなくていい。






ジェイドさんは、何も言わずに首を振りました。

「なんでもない」と言って・・・。






サーディさんの笑顔は、綺麗で、とても怖いと思いました。






ジェイドさんの腕の力が、強くなった気がした・・・。






ちょっとシリアスです。

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