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0 餞別 part1
また、一日が始まった。始まってほしくはなかったが。
とてもじゃないが、僕は朝が好きだという人の気持ちがわからない。
朝が来たら、またあそこ行かなきゃいけないのに。
とりあえず僕はかったるい体をなんとか起こし、窓を開ける。
すると、待っていたと言わんばかりに風が部屋の中に侵入って来た。
今日の風はかなり冷たかった。
思えば、もう直ぐ新しい年がくる。年の初めはあんなに一年が長いと感じていたのに、カレンダーをめくるにつれ、数字が変わるのを見て少しずつ、でも確実に時が流れていくのを感じた。
こんなに時が経つのは早いのかと思う反面、そんな中で1mmも変わることのできていない自分に嫌気がさす。
窓の外では鳥たちが寒そうに体を寄せ合っている。そりゃ寒いか。
ふと時計を見ると、かなり時間が経っていたことに気づいた。こんなことを考えている場合ではない。
急いで朝食を頬張り、着替えを済ませた後、僕は急いで玄関を飛び出した。
また、行かなくちゃいけない。そんな小さい憂鬱を背負ったまま。




