恋から始まるジレンマ
同性愛者で恋人同士の朝日とルナの儚い青春。
「朝日ちゃん、私を忘れないでね。」
そのメールを最後に彼女はこの世をさった…
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「朝日ちゃんおはよー!」
聞き慣れた声と共に私に抱きつく彼女の名は
波風月。
「暑苦しいから離れなさい!」
「いいじゃん、減る物でもないし〜」
「いいから早く学校行くよ」
私はるなの手を取り通学路を走って学校へ
向かう。
学校へ着くといつも通り朝礼が始まり、
授業を受け、昼食を取り、また授業を受ける。
何も変わらないごく普通の日常だ。
それでも私は毎日が幸せだ、私には月がいるから。
私、嵐山朝日は波風 月と交際している。
一般的に言えばレズビアン(女性同性愛者)というものだ。
LGBTの差別解消に関する話題で絶えない世の中の今、私もその一人だ。
「朝日ちゃん今日ここに寄ってかない?」
放課後になり月がある提案をする。
最近駅前にできたネコカフェのようだ。
「月は本当に動物がすきだね。いいよ行こうか。」
「早くネコちゃんに会いたいな〜
私たちは新しくできたネコカフェに行くことにした。
このような放課後誰かと遊ぶのも月と出会ってから日課になりつつある。
「ネコちゃんお利口さんで可愛いかったね!」
「そうだね。でも。」
「?」
「月はもっと可愛いよ」
心の中で思っていた言葉がふと口に出てしまった。
慌てて彼女の顔を見ると下を向き耳を赤らめていた。
この不意を突かれた彼女の行動も、私が月に惹かれた理由かもしれない。
気づけば彼女の顔に手を当てキスをしていた。
彼女と見つめ合っている時間はとても心地良く
人生の中で一番"生きている"と実感できた。
「怪我でもしたの?」
見つめ合っている時、肩の方に制服からはみ出した絆創膏が見えた。
「うんうん、気にしないで!大した怪我じゃないから。」
そう言う彼女の顔はいつもと少し違う気がした。
ガチ小説初心者です。
文の構成などアドバイス頂けると幸いです。
あと不定期投稿です。