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夫婦一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
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 エリは言った。

「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「一緒に見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


成長した女性

仕事

丸みが同じくらい

猛烈に

せっかちな(ほう)の 

取り間違う

前に戻れない

たまらないのか

自分の名前と違う

間に合わなかった

人によって使い勝手が違う

○○にちょうどいいのが

○○を抑えて一位

体が違う

一部の人しか見てない

先に洗濯機回しとく

みかんの上から見てる

全部切ってから考えた

窓のガラスでまとめる

○○を口にしてた

苦しいけど

○○に持たせよう

水揚げ終わって

無茶苦茶でかいお椀の妖怪

パッケージが変わった

そんな中身

買ってみたものの

よく続けてこれた

踏み始めた○○

それを思ってるだけ

こっちに勝った

調整が出来ない

現在捕まってる

そっちで流す

手足

持ち物検査

急がず○○しなくても

○○けど進む

経験が浅い

一日一回ボタン

よく見てる子供

背の高い

空き缶ホース

鍋の売れ行き

お弁当に気を取られ

○○から逃げたんだ

日本(にほん)でだんとつで 

生きてる限り

最近は一切

なにか振り向いて

山山山

ヘッドだけ

○○を見て驚いて

耳をすませば

これらの長さは

三つを送って下さい

○○が暴れ出す

昼間から○○に居る

身を寄せ合う

雨降って

違うスリッパ


 エリは言った。

「違うスリッパ。違うスリッパでなにか考えて」

ユウタは言った。

「これなんだろう。違うスリッパ。なんだろう」

エリは言った。

「違うスリッパでなにか考えて」

「人の家で履いてるスリッパと違うスリッパでやる。ピンポン玉を投げてもらってそれを目掛けてスリッパ投げてピンポン玉をなにかに当てるっていうのをやってる」

「変な事やってるね。スリッパ投げてピンポン玉に当ててピンポン玉をなにに当てるの?」

「スリッパ投げてピンポン玉に当ててピンポン玉をクチビル(ぐま)の置き物に当てる。クチビル熊は耳が熊で顔に唇しかない熊のキャラ。」

「スリッパを投げてピンポン玉に当てる変な事より、クチビル熊の方が気になるな」

「でも人気がないよ、クチビル熊」

「人気ないんだ?気になるけどなクチビル熊」

「人気出ないかなー」

「どうにかならないかな」

「本当に気になってるんだ?」

「本当に気になってる」

「実際には存在してないのに」

「気になってる」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


タイム縮めて

体勢が

後ろの席になったら

バカみたいだと思わないのかな

鯨か

抱えると

直感いいから

特に目指す人が

そこに注目してない

論理的に考える

いつも黙ってた僕が

タイムが

耐えられるかな

100点 天才

食い散らかして

納得の形で

○○でいいだろ?

そこの家のことは分かってる

バッグ置いた所

掴み損ねた

まだ分かってない

引いた番号

小さいものは

立て看板

そのラインを

喉がそうなった

済まさず

白の○○××して

悔しいが

化けた姿

○○の中はばっちり

鯉そんなもの

それが一番許せない

ずりずり

途中までよくやった

行き着いたの

足○○どころじゃない

交代の時間

○○出さなくなって

伸びていってる(あいだ)は 

カッカッカッ

もうどっか行ったと思ったエビ

やっと○○が○○る

接点

母親が帰って来た

もう見ないでやる

鬼がつないでる(あいだ)に 

そこから始める

野菜を届けたい

やっぱりやるしかない

やっぱり休んで○○

緑の中に○○

まともに

わりとスムーズに入っていける

よく頼む

キノコがどの程度

特別はっきり

クッキー

六つの

(ふくろう) 

一気に見た

瀬戸際

一人で全部

目が死んで隣で

バナナ一房置いてある所

今日中に全部

またかわいいと思う

溢れんばかり

まあ適当にやってれば

攻めた○○

近くで蕎麦

それをやらずに○○やってる

変わってるのを

次のが来る

大体(かね)が無い時代 

完了とともに

2、30分

披露するの

また同じになる

大きいやつが洞窟に手を突っ込んで取る

放っとくやつ

欠けるのは

風の当たりが

生ハムの妖怪って

浸み込んだ

それをお腹が決める

今朝の朝食おいしかった

○○ずに捨てる

鳥と泊まる

リンゴのアイス

周りを完璧に

箸持った

テラス席

いつもと同じ調子で

二度と無い

自由に思う

○○るの自由だから

ぱっと見た時

黒髪に○○付いてる

バナナ一本持って自分の部屋に行く

○○するのそんなに簡単じゃなかった

それを決めてるのは

その段階で

朝 すいか


 エリは言った。

「朝 すいか。朝 すいかでなにか考えて」

ユウタは言った。

「これで考えるのか、朝 すいか。朝 すいかなんだろう」

エリは言った。

「朝 すいかなに?」

「朝に片手で一玉のすいかを触りながら、もう片方の手でカステラ一本を押す。箱に入って紙で包装されてるカステラ一本」

「どっちを食べるの?」

「すいかは冷えてないんだよな」

「じゃあ、これからカステラを食べるの?」

「カステラも食べないかな。朝食終わってるのかな。片手で一玉のスイカを触りながら、もう片方の手でカステラ一本を押して、カステラを元の位置に戻して、一玉のスイカを触りながらカステラ一本を押す。それを繰り返す」

「ふーん、そうなんだ?すいかを早く冷やしたら」

「そうだねー、すいか冷やさないとね」



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