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夫婦一緒にメモを見る  作者: 今泉龍二
3/60

 エリは言った。

「ねえ、メモを見せてもらってもいい?」

ユウタは言った。

「うん、いいよ」

エリは言った。

「一緒に見てもらってもいい?」

「うん」

二人は一緒にユウタのメモを見る。


その剣も

誰も当てられない

どうしても入らない

じっとしといて

裏でつくってる

どっちが弱くても

○○にそんなのやらしたら

日本(にほん)のサンタ 

迎えにいこうよ

○○へと突き進む

オレンジが協力して

急に急ぎだす

けっこう待ってる鬼

○○まで待ってる

他のものもパワーアップ

吊らすほど

すり替える

30秒○○の女

こんがらがらせると

(なま)活かせない 

耳は押さえる

○○の近くは○○

()めさせるほど 

文句言うハエのキャラ

葉桜

少し待たせて○○する

○○を送って来る

握力を鍛える輪っか

○○をバックにして

随分削った

ビームが一緒

自転車 スタンド

歯を食いしばっても

○○のは一瞬で終わる

二つお椀

どっちにするか決める

人間○○勝負

置いといても

チーズが○○出してくる

要請

麻雀のゲームする

駐車場の車の中で

何度も絵本

堂々としてる若い男性

カラスの喉

ポイントが

アイスクリーム屋の前

後4分で

自分の国と違う

あと半年で卒業

その時には

かぼちゃ

カップ焼きそばのカップ許す


 エリは言った。

「カップ焼きそばのカップ許すってなに?」

ユウタは言った。

「分からない」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


年下の人の意見

バッグに石が入ってる


 エリは言った。

「バッグに石が入ってる。バッグに石が入ってるでなにか考えて」

ユウタは言った。

「石は自分でバッグに入れた。それでなんだろう」

エリは言った。

「バッグに石が入ってる」

「バッグに石が入ってて、学校に行く。学校の自分の机に石を置く」

「怒られない?」

「別に石を置くくらいいいんじゃないの」

「怒られそうだけどな」

「違う教室に移動する時も持って行く。それで石置いとく」

「やっぱり怒られそうだけどな」

「体育の時は自分のバッグに石を入れる」

「自分の机に置いとかないんだ」

「窃盗がある高校に通ってるから」

「そうなんだ?石を盗む人いるかな」

「性格悪い奴はいるから」

「そうなんだ?」

「バッグに石を入れてから体育する」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


タダ

それまで出来る

ぺったんぺったん

ゴボウが言ってくる

丸いの今

時間が迫ってる

この方法でほぼ

40歳過ぎてから

蒸気機関車の模型

すぐに削除された

出来立てで

こっちには時間が無い

滝のぼる

ドラマに出てる

内からも

やっていける自信がある

カレーに()ぐ 

○○に任せて寝る

それを乗せていって

(かくま)ってる 

○○を持ってあげてる

主役

全てを

それ息子に言った

○○同士そうやって

○○同士で決まる

心ゆれない

○○をどう見るか

もうそうするしかなくなってる

先輩だして

中身一緒

○○から出ちゃいけない

達人考えてる

修復

ふわふわの後

騒がない

そこで○○入れたら○○でしょ

進みたくなくなる

キュウリ ()ぎ木 

もうそんなには○○れない

そっちにするか

とっておきの

助ける

十分(じゅうぶん)○○な話 

すぐに気付いて

動きの

やはり動くのが

動かす人が

それを保つ

そのショックはあった

する場所を考えないといけない

役目も終わった

○○で負けると


 エリは言った。

「○○で負けると。なにで負けるとなに?」

ユウタは言った。

「ゲームで負けると。ゲームで負けるとなんだろう」

エリは言った。

「ゲームで負けるとなに?」

「紙で出来たペンギン…」

「折り紙?」 

「折り紙じゃなくて、紙にペンギンの絵をかいて切ったもの」

「それでそれがなに?」

「ゲームで負けると、紙で出来たペンギンの(くちばし)で服をかけてないない吊るされてるハンガーを引っかけて揺らす」

「なにそれ」

「それでハンガーの揺れが収まるまで見てる」

「それどういう気持ち?」

「またゲームがんばろうと思う」

「それではまたゲームがんばろうとは思わないと思う。そんな事では思わないと思う」

「じゃあ声に出さずに少し笑う」

「それも嫌だな」

「じゃあ集中力が高まる」

「それで許してあげよう。でも紙で出来たペンギンの嘴でハンガーを揺らすんじゃなくて、指でいいと思う」

「分かった今度からそうする」

「すっきりした」

 二人は一緒にユウタのメモを見る。


百壺 

○○のから全部

自慢の 飛んで来る

○○と考えていた

へいヘディング

大御所がやってくれてる

きつね色

長身の

追い出す

長く居てもね

意外に取りかかる

森で旨い

もっと多くの

出迎えるの

期待してたの持った

どちらかというと○○の(ほう)が 

○○(人)の朝やること

やんちゃ (おもて) 

メロン色のロンT

そういう事があると

言わなくていいのに

一発無事

何度もはまった

こっちで世話するから

先にコンブ

テレビついてる

歴史を

それが嬉しくて

やらせたい

クッキングスタート

果物が一発で

そこまでしたら

そうして帰ったら

一年考えたら

○○の(ほう)で種 

○○が通した○○

草餅

ベル

一番に気付いた人

見極め方

一人でよくそんな色々な

深夜にやってる


 エリは言った。

「深夜にやってる。深夜になにやってる?」

ユウタは言った。

「範囲が狭いのか広いのか分からないな。なんだろう、深夜にやってる。深夜にやってる」

エリは言った。

「深夜になにやってる?」

「外かな~」

「外で深夜になにやってるの?」

「深夜に外で弟のスニーカー使って迷路を作ってる。弟が凄い数スニーカー持ってる」

「弟の許可取ってるの?」

「もちろん取ってない」

「怒られないの?」

「怒られるかな、でもお姉さん全然平気」

「全然平気なのどうかと思うけど」

「深夜に農家の広い庭で懐中電灯持って、スニーカーで迷路を作ってる。誰にも迷路をやらせないで朝に弟と片付ける」

「弟も片付けるの?」

「手伝いなって言って手伝わせる」

「弟かわいそうだな」

「でも仲いい」

「仲良くてもスニーカー片付けるの仕方なくやってるよ」

「急に夜中にスニーカーで迷路を作りたくなったから」

「なんか弟大変そうだな」



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