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愛が欲しいんだ

作者: カモノ橋咲

二人暮らし。


去年までは三人だったけれど。


父がいなくなったんだ。ある日突然離婚してもいいか、なんて聞いてきた。


嫌だったけどそれが幸せならいいと思ったし、何よりノーと言える勇気はなかった。


ノーといっても形だけの家族にしかならないことを知っていたから。


多分他の女がいたんだ。父の車には長い髪の毛があった。


悲しかったし嫌だった。でも父と会うときそれを察せられないように接する。それも些細な思いやりなんだ。距離を保つための。


母は優しい。


でも母に合わせる生活はつらい。


お金はあるのか気になって前より買うものを制限したり安いものを選んだり。


朝も母に出発時間を合わせているから学校に着くのは一番だ。






あのね。愛が私は欲しかった。


大会で負けてしまっても仕方ないじゃなくて頑張ったねとか、ぎゅーって抱き閉めてほしいんだ。


だって小さい頃の記憶にも大好きって言われた記憶もないし、抱きしめられた記憶もないから。



物だけの愛はいらないんだ。~を買ってあげてるから愛はある。なんてそんな良い訳は聞かない。



欲張りでも良いから、愛はほしい。



私が愛してる分をさ...。子供にはそれぐらいしてくれないと困る。だって他の人よりも深い繋がりだと思うから。

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