誰でも泣くよ
まさか、私を取り合って喧嘩してる?
な訳ないか。
告白君「ふざけんな」怒
イケメン君「何が?関係ないじゃん」
好きな女の子「えっ本当に何があったの」
イケメン君はよく告白されていて昨日も告白された。
でも、話した事もない人に告白されても、またかと思うだけで、いつも断っていた。
俺を好きになる人は顔を見てる。
でも、昨日告白してきた女の子は、告白君の友達だった。
その子は、外面じゃなくて、本当を好きになった女の子。
好きになった理由はありきたりだったけど。
「その子が昨日泣いていた」
「断るのはいいよ。でも自分のきもちをちゃんと伝えた子に冷たくて酷い事を言うなよ」
「じゃあ、優しくすれば良いの?」
「僕にも考えがあったんだ。ここじゃなんだから後で話そう」
下校途中イケメン君が話しかけてきた。
「で、さっきの続きだけど、俺さあ、よく告白されてんじゃん」 「知らねぇよ」
「あっそ」「まあ、されてるのね」
「俺、好きな子とかいないから、毎回断ってるんだわ」
「なのにさぁ何度も何度も同じ子から告白されたことあって、その時思ったんだ断る時は優しくしたらダメだって優しくしたらその子ずっと俺のこと好きでい続けるから次にいけるように冷たく断ってる」
「そんなのイケメン君の都合でしょ泣かせる事無いんじゃ」
「それが本当の気持ちなら誰でも泣くよ」
「今日も話してあげるといいよ」
「俺の予想じゃあ、あの子はもう立ち直ってたりして」
「ああ、そうするよ」「なんかごめん、そんな、考え方もあるんだね」
「俺告白された事ないから考えたことも無かったよ」
「だろうね、いいよ別に」
「だろうねってどういう意味だよ」笑
イケメン君「冗談じゃないよ、告白君は人の心配してる場合なの、君こそ昨日告白して振られたんじゃないの」
「なんで、知ってるの」
「そりゃ学校なんだからすぐに広まるよ」
「それにどう考えても君には高嶺の花でしょ」
「眉目秀麗、才色兼備、容姿端麗、類義語」