突然の再会はホームルームと共に
2回目です!自分の文章力のなさを痛感する日々です。
良ければ見ていってください!
「ねえ、久しぶり。織彦。」
そう声をかけてきたのは同じ中学校だった水無夏帆だ。
「あ、ああ久し振り」
普通の高校生ならここで再会したことに喜んだりするのだろう。
だが水無と俺は小学校から、いや、幼稚園からの仲である。いわゆる幼馴染だ。
なんかラブコメにある展開だなー。入学した高校で思いがけない子と再会。
水無は中学ではポニーテールにしていたが、髪ゴムがなくなり、ストレートヘアになっている。相変わらずすらっと背が高くモデルのようだ。163、4センチくらいあるんじゃないか?
おまけに性格は明るく、男女変わらない態度で接していたのを覚えている。
モテるかって?そりゃモテるに決まっってんだろ。
でもなぜか中学時代に誰かと付き合っているという噂は聞いたことがない。まあ、俺がその手の情報に疎いだけなのかもしれないが。
「織彦もこの学校だったんだ。知らない人ばっかりで不安だよー。」と周囲を見渡す。
「でも織彦がいるから安心だね。」そんなことを言い笑顔を見せた。
これは俺が頼られているのか?まあ悪い気はしないからいいんだが。俺の自信過剰ということもある。それだけは避けたいところだ。
「織彦はなんでこの高校なの?家から遠くない?」
同じ中学校の奴といたくなかったからとは言えるはずもない。
「まあ、こっちにも色々あってな。水無こそなんで新明に来たんだ?」
「え、えっとね、・・・私は、そう!勉強頑張りたかったから!」
一瞬目をそらし、少し考えそう言った。
勉強したいならほかにあったと思うが、気にすることじゃないな。
「と、とにかく同じクラスなんだし、よろしくね!」そう言って水無は自分の席へ戻っていった。
トイレへ行こうと思ったが、チャイムが鳴ってしまった。
そしてホームルームが始まる。
「はじめまして。今日からあなたたちの担任になりました。新田百恵です。1年間よろしくねー」といかにもゆるふわな先生だ。
年は20台中盤だろうか、かなり若い。しかもなかなかの美人ときた。
まだ名前も知らないクラスの男子たちがざわついている。
そこから明日以降の日程など、学校について説明していたらすっかり時間もたち残り10分弱となっていた。
そこで新田先生からこんな提案が出る。
「みんなまだお互いの名前知らないでしょう?自己紹介でもしましょうか」
来た。これは極めて重要な場面だ。
みんなはどうするだろうか?真面目にするか、受けを狙うか。
ともかく、これで第一印象が決まる。第一印象というのは簡単に抜けるものではなく、半年は脳内に残り続けるという研究結果も出ている。
「じゃあ出席番号順に行きましょうか。1番の相田君」
俺の苗字は天野川。出席番号は3番だ。
考えてる暇はないが、へましないように目立たないようにありがちなものでいこう。
「次、天野川君」
俺か、何言おうか。
「えーと天野川織彦です。特にはありませんが、えーとよろしくお願いします」
クラスからまばらな拍手が俺におくられる。
うわーー失敗したーーなんか思ってたんと違うわーー
そんなこんなでホームルームが終わり、今日のところは解散となった。
ホームルーム後に陽キャたちはグループを作っていたのは内緒の話だ。
ご精読ありがとうございました!
最近寒いですね。こたつほしいです。