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暗殺者
琉海の試合の後にもう1試合が行われ、6人が出揃った。
ここで再び組み合わせが発表される。
琉海の相手はディバル公爵家から選出されたウルバ・ダズレイだった。
パーティーで多少の因縁ができたディバル家との試合。
ウルバは試合が始まる前に個室の観戦室でレイモンドと会っていた。
「わかっていると思うが、奴を殺して構わないからな」
「畏まりました」
ウルバは頷く。
レイモンドは暗に殺せと言っているようだ。
ウルバはレイモンドの父親――グラル・ディバルに仕えている。
主に暗殺など、殺しの任務を遂行してきた経験の持ち主だった。
グラル・ディバルは、権力を高めることに貪欲な男で、ウルバをこの大会に送り込んだのも、邪魔になりそうな貴族に仕える騎士を殺し、力を削ぐことを目的にしていた。
それをレイモンドが利用しようとしていた。
「グラル様には、承諾を頂いているのですよね」
「ああ、父にはちゃんと言ってある」
「でしたら、構いません。それが私の仕事ですから」
ウルバはそう言って、舞台に向かう。
殺気を放つウルバの背中を見て、レイモンドは薄く笑った。
「これであいつも終わりだ」
ウルバの任務遂行確率は100%。
どんな手を使ってでも殺してくれるだろうとレイモンドは喜々として観戦する。




