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早朝の庭

 昨日の夕飯で体を動かす際に使用していい場所は聞いてあった。

 この屋敷には、広い庭がある。

 そこでなら、十分に体を動かせる。

 琉海とエアリスはその庭に向かっていた。

 目的の場所に着くと、先客がいた。

 剣の素振りをしている。

 単調ながら、一振り一振りに鋭さがあった。

 素振りをしていたのは、アンジュだ。

 近づく琉海たちにアンジュが気づき、剣を下ろす。


「おはようございます。早いですね」


 アンジュは近くに置いてあるタオルで汗を拭く。


「おはようございます。それはアンジュさんもでしょ」


「私はこれが日課なので、特別早いわけではありませんよ。それにしても、こちらに来るなんてどうされたのですか?」


「ちょっと体を動かしたいと思ったので」


「なるほど、そうでしたか。でしたら、私が手伝いましょうか」


「手伝いですか?」


「はい。私でよければ、お相手になりますよ」


 アンジュの提案に琉海はちょうどいいと思った。

 ティニアの様子から、アンジュの力量はかなり高いものなのだろうと琉海は予想していた。

 そんなアンジュが手合わせしてくれると言うのだ。


「お願いします」


「わかりました。私はもう準備運動は済ませてあるので、あなたが良いときで構いませんよ」


「じゃあ、さっそく始めましょうか」


「本気ですか?」


 琉海の言葉にアンジュは目を細める。


「ええ、はじめましょう」


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