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実体化できる理由
静華をもう少し休ませるため、琉海たちは部屋を出た。
「なあ、俺以外に見えるようにできること、なんで村のときに教えなかったんだ?」
琉海が言っているのは、あの鎧の男が出てきたときのことだ。
「あのときは、無理だったのよ。まず、ルイはマナを生成できなかったでしょ」
「じゃあ、この町に来てからはできたのか?」
そう。琉海はこの町に来たときには、マナを作り出せた。
「ええ、できないことはなかったでしょうけど、私をこの状態にさせたまま、戦うことになったとき、魔力切れになられたら困るから、私は言わなかったのよ。この状態を維持させるのに必要なマナは馬鹿にならないから」
筋は通っているように聞こえるが、何か裏があるんじゃないかと勘繰ってしまう。
「でも、取り越し苦労だったみたいね。琉海の魔力は底が見えないぐらい多いわ。安心してこの状態でいられるわね」
エアリスはウインクをし、そう言ってスタスタと一階に下りて行ってしまった。
琉海は自分の手を見て、魔力を放出してみる。
「そんなに魔力があるのか。実感はないんだけどな」
琉海もそう呟いて、エアリスの後を追った。




