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サポーター買いました

リーサが魔王城に攻めて来た何処かのバカな国を殲滅しに、転移魔法で戻っていった。


そして俺は1度都市に戻った。

何故かと言うと、冒険者はダンジョンに潜る時、魔物のドロップアイテムを持つサポーターがいる。

魔物のドロップアイテムを持ったまま戦闘することが出来ないからだ。

厳密に言えば、戦闘することは出来るが、魔物がうろつくダンジョンでは、それが枷となり命を落とすことも珍しくない。


だから、ソロでダンジョン攻略している人達も必ずと言っていいほどサポーターを雇う、パーティーは中で役割分担したりしている。(因みに俺はアイテムボックスがあるから容量無制限)


俺がいるのはまだまだ浅い10階層を越えた場所だ。

他の冒険者に遭遇してしまうと、怪しまれるかもしれないのだ。


そして昨日のダンジョンで見た、犬だか魚だか分からない化け物のように知識が足りないからな。

まあ、神眼で見れば鑑定と同じことが出来るのだが、つまらないからこういう時は封印する。

推理小説とかでもトリックが分かっていたらつまらないだろう。

だからサポーターを紹介してもらうために冒険者ギルドに来ていた。


「今日の御用は何でしょうか?」


相変わらずの営業スマイルでゆっくりと微笑む。


「あー、実はサポーターを派遣してもらいたくて。」


それを聞くと、馴れているのか直ぐに立って奥の部屋へと案内してくれた。


「こちらの部屋で暫しお待ちください。」


それだけ言って直ぐに業務に戻っていった。

その部屋にはパーティー、ソロの冒険者が数人いた。

案外サポーターを求めている人は沢山いるのかもしれない。


そう思ったところで、先程の受付嬢とは違う女性がやって来て、簡単な説明を始めた。

ギルドの公認サポーターを紹介するので、後ろからグサッとやられたり、物を盗まれるような心配は無い。

サポーターは基本的に物を持つ仕事なので、自分がへまをしてサポーターが死ぬと、多額の罰金が課せられる。


秘密にしたい事柄を見られたときは、サポーターにお金を払えば誰にも話さない。

それでも信用できない時は、奴隷を買うことをおすすめのようだ。


俺の場合、秘密が多くあるから奴隷にしたほうがいいかな?

まあ、見てからにしよう。


「それでは、こちらの方々から選んでください。」


そう言うと、部屋にゾロゾロと色んな人が入ってきた。

先ず普通の女の人。

スタイルもバストも容姿も平凡な女の人だ。

こいつは駄目だな。


称号に“捕まらないこそ泥”ていうのがある。

=====================

称号 捕まらないこそ泥

   

50回以上物を盗んで捕まらなかった人物が持つ。逃げ足up(微)

=====================


次は50代位のおっさんだ。

はい却下。特筆事項無し。

次は30代のおっ‥‥特筆事項無し。


その次は‥‥‥結構美人だな。

リーサほどじゃないがスタイルも良い。

この子は第1候補だな。


次は子供‥‥‥小人族か?あれで17歳とかビックリだよね。

‥‥‥これで終わりか?少なくない?


「申し訳ございませんが、今派遣できるサポーターの方はこの方々のみとなっております。

彼ら以外は迷宮で冒険者共々、行方不明になっております。」


そうなのね。あの子(聖女)と同じように盗賊にでもやられたのかな?


「尚この調査の依頼を出していますので、気が向けばお受けください。」


気が向いたら受けるか。


「それではサポーターを指命してください。」

「え?指命?」


想定していなかったオークションみたいなやり方に驚きの声が漏れた。


「はい。サポーターにも選択権がありますので、被った場合にはサポーター自身に選んでもらいます。

勿論誰も気に入らなかったら誰も指命しないでも結構です。」


成る程、そういう仕組みか。


「それでは、先ずエリナさんからどうぞ。」

「お、おでは銀貨100出すぞ!」


声がした方を向くと、肥えた貴族らしき男が汗をたらし、ハアハア言いながら手を上げていた。キモい。


「え~、他にはいらっしゃりませんか?

‥‥‥いらっしゃらないようですね。

イーナタキ子爵がエリナさんを雇われる交渉をされることになりました。」


はっ!しまった!

あまりのキモさに少し絶句してしまった。

と言うか銀貨100枚って安い奴隷を買った方がまだまだ安上がりだろう!


因みに貴族の位は士爵<准男爵<男爵<子爵<伯爵<侯爵<公爵となっていて、この男は貴族の中では高くもないし低くもないと言ったところだろう。


その後の子供も、おっさんもスルーした。

子供はどこかのパーティーが契約することとなって、おっさん2人は何人かが揉めていたが無事決まったようだ。


いや、ちょっと待て!おっさんが選ばれるって何事だよ!?


後から聞いたが、普通なら冒険者は男が多いから、女を選ぶらしいが、2人のおっさんは元一流冒険者らしく、本当にヤバイときは助けてもらったと言う話だ。


俺は残念ながら必要ない上に、欲しいのは知識だけだ。

冒険者ギルド以外の知識が豊富な奴を紹介してくれる所と言うと、情報屋とかだが信用がないと売ってくれないのでこれは無し。


もう1つの金は掛かるが条件にあった人物が見つかりやすい。

それは奴隷商館。


そしてやって来ました奴隷商館!

ふっくらとした顔つきの奴隷商人が手を揉みながら近づいてくる。

最初に出し、ちらつかせた金貨のお陰だろう。


「どうぞいらっしゃりました。わたくしはここの奴隷を扱わせていただいている者で、スハタメ=アーバァンと申します。

以後お見知りおきを。」

「俺はユウ。実はモンスターや素材の知識が豊富な奴隷を探している。一応戦闘能力が高い方が良い。見繕ってくれ。」


そう言うと、後ろに控えていた男になにか指示をする。


「了解致しました。奴隷の選定を行いますので少々お待ちください。」


そう言って下がる。

少し経ってから再び現れて呼んできた。


「お客様、選定が終わりましたので此方にお越しください。」


こうして連れていかれた場所は綺麗に掃除されて清潔だった。

そこに何人かの奴隷が座って並んでいる。


「結構綺麗なんだな。」

「ええ、ここは貴族様が訪れる事もありますので、不快な思いをされることも無くなるし、奴隷の健康も保てるので一石二鳥ですよ。

その掃除も奴隷にやらせているので手間が掛からないんですよ。」


ふと漏らした俺の言葉にそう笑いながら返す。

確かにそれは便利だ。

そして立って並んでいる奴隷の紹介を始めた。


「こちらは熟練の魔術師です。長い間溜め込んだ知識は不測の事態にも素早く対応出来ます。」


最初に紹介してきたのは、黒いローブに身を包んで、いかにも魔術師です!と言った見た目の30代。

確かに普通よりは魔力の容量が多く、戦闘にも使えるが、俺が欲しいのは万能型だ。


神眼は人がどの程度、俺が知らない知識を持っているか解る。

この魔術師の知識度(適当に命名)は15。

そして俺は30。

最高が100なので、大して役にたたない‥‥‥訳ではないが意味はない。


「そしてこちらは戦争奴隷で、国の知識役として経験があり、頭が非常に良いです。

そしてこちらが‥‥‥。」


こんな調子で見ていったが、一番高かったのでも知識度20に満たなかった。


「ん~、この際、戦闘能力を度外視して、見てみると‥‥‥どうだ?」


すると店主は少し唸った後、「それではかなり汚れていますが、此方にお越しください。

此方は犯罪奴隷と四肢が欠損した箇所があり、使えない奴隷です。」と言って更に奥に案内してきた。


犯罪奴隷とは、殺人、強姦、強盗、等の犯罪を犯して捕まった奴隷で、開拓地で使い潰されることが多い。

四肢が欠損した奴隷は、使えないことが多く、殆どがそう言うプレイが好きな貴族に買われる。


店主が、俺をある檻に入った一人の少女の前に連れていった。銀狼族だ。

少女は銀色の髪の狼の耳を持った美少女だった。少女にしては胸がデカイ。

まるでこちらを射殺さんとばかりの視線をぶつけてくる。

見た目は華のように可憐なのにな。


他の奴隷は一応首輪を付けてはいるが、自由に歩き回っているみたいだ。

何故この子だけ檻にいれているのだろう?


「此方が戦闘能力を度外視して、選んだ奴隷です。

何だか分かりませんが特殊なスキルを持っているらしく、豊富な知識で戦闘を困難にしたとされています。

そして戦闘の際に足を失い、私のところまで回ってきたのです。」


銀狼族は戦闘能力が高い種族であり、神に愛された種族と言われるほどに、稀有なスキルを持つことが多い。

俺は檻の中に入った少女を調べる。

すると、知識度は何と60。俺の倍だった。


「彼女は知識もさることならば、戦闘能力とプライドが高い種族であるのです。

彼女より強いと証明しないと、命令に従ったまま、命を狙ってきます。

なまじ知識がある分、更に質が悪い。」


どうやら彼女を持て余しているらしい。


「彼女の名前は?」

「ああ、名前ですか。銀狼族は主を見つけるとその主に名前をつけてもらうのが誇りとなるようです。」


ああ成る程。よくある自分の主を見つけるってやつか!


「よし買った。幾らだ?」


すると店主は驚きと得した!と言う顔をした。


「よろしいのですか?」

「ああ、俺の命を狙ってきても全て返り討ちにしてやれば良いだけだしな。」

「はぁ‥‥‥。」


店主は呆れたようにため息をつき、契約書の様なものを持ってきた。

そして、その紙に所有者と奴隷の血を垂らすと契約完了らしい。

俺は先ず金を払ってから、紙に血を垂らして、彼女の血は店主が無理矢理命令して取っていた。

彼女は俺を敵意満々と言った今にも殺しにかかってきそうな視線で睨んでいた。

主とは認められてないようだ。


「これで契約完了です。お買い上げありがとうございました!」


彼女はゆっくり中に戻っていく店主を横目で見ながら初めて口を開いた。


「どうして私を買ったのですか?」

「ん?」

「何故私を買ったのかを聞いているんです!」


ん?って聞いただけなのに微妙に怒り口調になってる。


「聞いてないのか?俺は知識が豊富なやつが欲しかったんだよ。

それと戦闘にも使えるやつがな。

それに俺の戦闘は見られたら駄目なやつがあるから他言しない奴隷が必要だったんだよ。」

「‥‥‥‥。」


急に何かを考えている。

とりあえず俺は片足でふらふらと危なっかしい少女を抱き上げた。


「ひゃっ!ひゃあぁぁぁ!?ちょっ!この体勢は‼??」


変な所を触ったわけでも、魔法を使ったわけでもないのに変な声をあげた少女を無視して、そのまま歩いていく。

さてと、こうして奴隷を買ったわけなので、建前としてのサポーターのための装備を買いにいくことにした。

銅貨(100円)銀貨(1000円)金貨(100000円)

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