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闇
暗闇
それは癒し
暗黒
これも癒し
漆黒
これも癒し
闇
人が来たりて去りし場所
闇より出でて
光に包まれる
光を癒しと勘違いし
闇を恐れる
闇は生まれ出ずる場所
眠りもまた闇の中で
眠りもまた闇の中へ
光ばかりの世界によって
狂わされし本能
闇を悪魔
光を神と称し
闇を恐れる者となる
闇は始まりの地
闇は終焉の地
闇より出でて闇に還りし人間は
闇もまた
癒しの一つとなる
暗がりで泣き叫ぶ幼子は
闇が怖いのではなく
孤独に恐怖しているだけ
孤独に直結するのは餓死
恐れるモノの本質を間違ぅなかれ
闇はいつでも見守っている




