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生存本能
四面楚歌が可愛く思える
八方塞がりどうでもいい
自分の回りは崖っぷち
自身の回りは奈落に続き
暗い穴から冷たい風が上っていけば
暗い穴から冷たい息が心を凍らせる
暗い穴には光が届かず
暗い穴には太陽も届かず
奈落の穴には絶望しか見えぬ
希望は絶たれて
絶望だけが支配する
けれども何か策がある筈だ
どうにか策がある筈だ
四面楚歌など生温い
八方塞がり 生温い
穴しか見えない小さな突起の上
光の届かぬ暗き穴
熱の届かぬ奈落の底の底
周りに希望は無くても
目には光がこもってる
輝く瞳は何かの策を練っている
そうして僕等は窮地を生きていく
それが生存本能なのかはどうでもいい