白紙
真っ白なキャンバス
真っ白な空間
仄かな温かみも無く
陰のある暗さも無い
敷きたてのシーツのように
シワ一つ無い白の一面
頭の中が暗さに浸蝕されていても
目の前が闇に閉ざされていても
そこにある真っ白
余計なことを語らず
見る者に数多の思考を宿す
新雪の積もった山肌
タクシードライバーの手袋
薬の入った紙袋
青空に流れる美しすぎる雲
取り出したティッシュペーパー
自由帳の新しいページ
どれもこれも
真っ白すぎる真っ白
白の中に白以外が無い
そんな白に癒される心が
あるかもしれない だから
たまには、頭の中、真っ白にしてみたらどうだろう。