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百合娘の策略  *騎士様視点

私のお見合いの相手の少女は女の私から見てもとても、そうとてもきれいだった。

顔立ち自体はかわいいというかんじなのだが表情からかかわいいという印象はない。

ただその体の線はとても細くちゃんと食べているのだろうかと保護欲をかきたてられました。




一度目の食事会の時もう一度会う約束を取り付けられたので危ないかと思っていたが

父上が言うには乗り気名の母親だけで娘が絶対断る装なので特に好印象を与えなければいいとのことだ。

さすが父上。

普段自分のことを凡庸などと言っているがこういうことを調べるのが早い。

なので適当にしていたのだが相手の様子がおかしい。

何か妙にあせっているような。

そうやって考えていると相手から話しかけてきた。

「ねえあなた、このお見合いを望んでないようね。」

その通りなのだがそんなこと言われてこちらが正直に答えられると思っているのだろうか。

少し頭が弱いのだろうかと思いながら

「いいえそんなことはありませんがすべては神のお導きですので」

と適当に答えたら相手は

「ねえ私としては結婚したくないからこの縁談をつぶしたいの、

 そのためになんでこの縁談を避けているのか教えてくれないかしら」

といいさらには

「大丈夫よ私は家の格とか気にしないから正直に言ってみなさい。」

とまでいってきたのです。

もっと小さな子でも貴族の子なら隠すだろうにと思いながらもやはり様子がおかしいと私は思いました。

何度も断ってきたならここまで言う必要もないはずです。

こうなると秘密が公になるよりかはいいかと思い秘密を話したのです。

それは結果から言ったら最悪でした。

私の秘密を話し縁談をつぶすのに協力してくれと改めてこちらから頼むと



「いやよ。」


と満面の笑みで言い去っていきました。

ばらされる前に何とかしなくてはということを頭の片隅で考えていたのですが

不覚にも少女の笑顔に見とれて少女を止めることができませんでした

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