反乱
まだ起きる時間ではないのですが本館の方が騒がしかったため起きてしまいました。
普段は静かだというのになんでしょう?
「ああちょうどよかった。本館の方が騒がしいんだけど何かわかるかな?」
私はちょうど部屋の前を通りかかった侍女長聞いてみました。
「ああ、お嬢様起きてしまわれたのですね。
これは何でも昨日の火事は反乱の一部だったらしくてその対応に追われてるようです。」
へー、反乱だったんだ。
やっぱり次男のグラッド様が王位簒奪を狙ったのかな?
けどそんなことなら昨日のうちに反乱がおこってもおかしくないよね。
というより火事の騒ぎに乗じて反乱を起こすべきだよね。
どうなってるんだろう。
まあ反乱が収まったらお母さんにでも聞いてみよう。
今は忙しそうだし私はおとなしくしておきますよーっと。
「それでその反乱とやらはもうおさまったの?」
「いえ、まだご長男のアルフ様は城に籠城しているらしく決着がついてないのだそうです。」
やっぱりグラッド様の反乱だったんだ。
その対応に多分王都の衛兵とかは招集されてるだろうから王都の治安も悪くなっているだろうね。
じゃあ外に行くような予定はパスしないと。
護衛をつけて行ってもいいんだけどサロンやパーティに護衛をつけて行くのもなぁ・・・・。
まあ護衛をつけて物々しい状態で行くのは常識知らずだから断ったほうがいいよね。
えーっと今週のサロンやパーティはっと・・・・・・・・・・。
うわっ最悪。むっちゃくちゃある。
これ全部お断りの手紙を書かないといけないのか・・・・・・・。
侍女長に手伝ってもらおうっと。
「ねえ頼みがあるんだけど。いいかな?」
私はせいいっぱいかわいく見えるように上目使い+猫なで声で侍女長に頼みます。
「良いですよ。私にできることなら。」
おー、侍女長はほんとにちょろ・・・・・・・やさしいなあ。
そんなちょろ・・・・・・優しい侍女長が悪いんだよ。
そんなにちょろ・・・ちょろいから私がすぐ頼むようになるんだよ。
すべて侍女長の責任だからね。私は悪くないんだから。