百合娘と侍女長
騎士様の家から帰ってきた百合娘
騎士様のお父さんと自分の母親とは話したので今度は別館の侍女に話を付けることにしました。
といってもこれはとても簡単です。
別館の使用人のまとめ役をしている侍女長に話を付けてどうにかしてもらうだけです。
俗に言う丸投げです。
まあこの侍女長
百合娘がいえの使用人の中から選びに選んだ容姿がよくてさらに仕事もできるクールなできる女の人なのでたいていのことはどうにかしてくれます。
さらに百合娘のはかなげな容姿にだまされ、百合娘にあまあまなのでわがままもたいてい聞いてくれます。
なので百合娘は
「私騎士様と結婚したでしょ。」
「はい、しましたね。」
「その騎士様女の人だから。」
「えっ」
「それでお母様にもそれ内緒にしてるから。」
「ええっ」
「それでそれがばれないように対策よろしく。」
「えーーっ」
「じゃあよろしくね。」
「ちょっちょっとお嬢様それはどういうことなんですか。
おじょうさまー」
百合娘は一方的に用件を言って去っていきました。
ああ哀れな侍女
百合娘に無茶ぶりをされてしまいました。
それでもこの侍女長、百合娘をたいそうかわいく思っていてその百合娘の頼みなのでがんばってこなします。
まず別館の中で信頼のできる侍女を集めそこからさらに厳選して騎士様の身の回りの世話をする人を選びます。
そこからさらに騎士様が女だとばらす人とばらさない人とわけ、ばらした人には他の侍女にばれたときのフォローを任せます。
さらに侍女長は騎士様の部屋の掃除は自分がし
騎士様が別館にいるときはできるだけ騎士様の近くには人を近づけないようにしました
こうした侍女長の涙ぐましい努力によって百合娘の日常は守られているのです
第二話目の人です。