百合娘の旦那様 *騎士様視点
百合娘の考えは完璧かどうかはともかく筋が通っています。
騎士様の出世するときの懸念事項だった貴族としての身分ですが騎士様が名家である娘の家に婿入りしたのでそこも問題ではなくなりますます若手の星になっています。
その騎士様実は騎士団内では結構なハンデをしょっているのです。
騎士様は文官ではなく武官なので当然戦闘もします。
しかし騎士様は女なので男に比べて当然筋肉も体力も劣っています。
そこを騎士様は技術で何とかできるように血のにじむような、
家実際血の出るぐらい厳しい訓練をしてきたのです。
戦闘技術はもちろん走り方から呼吸法なんでも学んできました。
苦手なことがあれば克服しがんばってきました。
そうして男にも負けずに若手の星といわれるまで成長してきたのです。
その騎士様ですが今怖いものがあります。
それは妻となった娘です。
この娘笑うとかなりかわいらしく純粋で守ってあげたいいや守らなくてはいけないと思わせるのですが、
意外と腹黒いのです。
先ほど相談されことだったり、母親を誘導して縁談を無理やりすすめたり、
腹黒いのです。
騎士様が怖がっているのはそれだけが理由ではありません。
一番の理由は昨夜のことです。
昨夜しばられて抵抗できないままいろいろされたことが理由でしょう。
それはもう娘は楽しそうに騎士様をいじめてきたのです(性的に)。
騎士様が男にも負けないと自負していたプライドは非力な娘によって粉々に砕かれたのです。
騎士様も男として育ってきましたが中身は女です。
そういうことに興味がなかったわけではなく本で読んだりしたことはあったのですが、
騎士様の知っている夜の営みは純愛もので、
決して縄が出てきたりましてや目隠しなどはしていなかったのです。
人は知らないことに恐怖を感じるので騎士様はその行為、
をそしてその行為をする娘を怖がっているのです。
そんな理由で娘を怖がっている騎士様ですが普段の娘は愛らしくそれでもいいかと思わせる程度には娘に情がわいているのです。
もう完全に騎士様は「嫁の尻にひかれる」という感じになっています。
まあ昨夜物理的にひかれてましたが。
むすめといっしょに朝の時間を過ごしていた騎士様ですが一つ気づいたことがあります。
確かに自分は若手の星と言われてますが、
娘の家に女だとばれても大丈夫なくらい騎士団内で身分をあげるにはまだまだ時間がかかると。
まあそのために一応予防線としていちゃいちゃぐあいを外の人に見せつけるというのがありますが、
あくまで予防線なので大丈夫かわかりません。
なのでそこら辺を娘に詳しく聞いてみました。
「なあ、私が出世するのにもそれ相応な時間がかかるんだがそこらへんは大丈夫なんだろうか。」
と聞きますが娘は
「がんばってください。私のダンナ様。」
というだけです。
娘からしたら母親のことを知っているので大丈夫だろうと思っての発言ですが、
嫁である娘に少し恐怖を感じている騎士様としては、
今以上に頑張りなさいというように言われてるとしか思えないので
「うむ、わかった。」
といてうなずき、がんばろうと思うしかないのでした。
いまだ一人も登場人物の名前が出てこないという状況になっていました。
面白いのでこのまま続けていこうと思います。