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百合娘と相談

初夜の次の日娘は突然言いました。


「おかーさんにはあなたが女だって言ってないから頑張ってね。」


昨夜縛られたりいろいろされて体の節々に痛みを感じている騎士様は目が点になりました。

娘はその様子を勘違いし

「あっ私の素の口調はこんな感じだよ。

 びっくりした?びっくりしたでしょう。」

とご機嫌な様子で言ってきます。

騎士様は今度は頭痛を感じました。

「はあ頭痛が痛い。」

「なにそのいいかた。ばかみたいだよ。」

娘は朝からテンションが高くきゃははと笑ってます。

騎士様だって言い方がおかしいことぐらいわかってます。

それでも使ってしまうぐらい大変なことなのです。

この娘の母親に騎士様が女だということがばれたら大変なことになってしまいます。

具体的には騎士様と娘の結婚はなかったことにされ、

更に騎士様は女だということが王様や世間にばらされてしまう可能性が高いです。

そんな深刻な話だというのに娘はお気楽です。


「だーいじょうぶだって。おかーさんはきっとわかってくれるって」

「いやさすがにそれは無理だろう。

 君の母上は君が百合というものだって知ったらなんていうか・・・」

「あっそれは知ってるから大丈夫」

「そっそうか

 けど女同士が結婚したなんて知ったら別れなければならなくなるだろ。」

騎士様はまじめに話しているのに娘はご機嫌顔です。

それに対して騎士様はちゃんと考えるよう注意しました。

「こらっ、たいへんなことなんだぞ!」

さすがに娘も反省したのか謝ります。

「ごめんごめん

 別れなければならなくなるって愛されてるなあっておもって」

騎士様は顔が赤くなりました。

騎士様は男として育てられてきたため親は恋愛をさせるわけにもいかず

その手の話を騎士様にしてこなかったのです。

なので騎士様はとっても純粋です。

昨夜縛られたりと散々でしたが一晩中娘に愛してるなどとささやかれ続けたため、

純粋な騎士様はそれを受け止めてそれなりに娘に対してある程度情がわいているのです。

騎士様は昨夜のことを思い出していまい耳まで真っ赤になりました。

昨夜の記憶を振り払うかのように頭をぶんぶん振っています。

それを娘はにやにやと眺めています。

それに気づいた騎士様は焦ったように話を戻しました。


「でこれからどうするんだ。一生ばれないようになんて無理だぞ。」

とちょっと怒ったように言いました。

「まあまあちゃんと考えてるって。」

娘は自信満々に説明しました。

まず私たちが仲のいい夫婦だということを世間に知らしめること。

そうすれば母親にばれたとしても娘が百合だとカミングアウトするようなものだから

公表しないだろうということ。

とここまで説明したところ騎士様から反論が入りました。

「私たちが仲のいい夫婦だと見せるようにするのはいいのだが

 そっその子供とかだな。仲のいい夫婦だとなっあっあるだろ。」

騎士様は純粋です。

昨夜あんなに・・・・・だったのに

まあとにかく純粋なので詰まります。


「んーまあそこらへんは大丈夫だと思うよ。

 私男にトラウマがあるから結婚をしたけど子供を作るとか、

 最悪そういうことすらしなくても問題ないよ。」

一方娘は全然純粋ではありません。

いえある意味女の子のみを純粋に愛してるといえるかもしれませんが、

果たしてそれを純粋だといっていいのでしょうか?


「ということで説明続けていい?」

騎士様はトラウマのところを知りたそうですがまだ付き合いが短いので聞きたそうですが聞きません。

その様子に娘は苦笑して また今度ね といい説明を続けます。


「それであなたが騎士団である程度功績をあげて身分をあげていったら完璧だよ。

 うちの家に利益があると分かればおあかーさんたちも隠すのに協力してくれると思うよ。」

とここまで話すと騎士様が驚いた顔をしてます。


「んっどうしたの。」

「いや意外と考えてたんだなあって思って。」

「うわっひっどーい

 私をそんな風に見ていたなんて。今日の夜覚悟しといてよねっ!」

「うっお手柔らかに頼む。」



ちなみに騎士様しばられたりして目覚めたのかもとからなのか結構Mいです。

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