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30分小説

図書委員会

作者: 雨月 嶽

30分のなかで、決められたテーマでだしで小説を書きました

今回はテーマは図書委員会、出だしは手に取った本に私はげんなりした

です


次回登校から、テーマと出だしはあらすじに書きます

手に取った本に私はげんなりした。

本のどこがいいのか、私には分からない。

漫画みたいに絵があるわけじゃない。

文字がやたら多くて、ページ数が多い。

内容も細かくて、小難しいことばかり。

世の中に、何で本があるのか不思議なくらいだ。

本なんてなくなればいい。

図書委員になったのも、楽そうだからという安易な思考からだ。

けれども、実際に仕事をしてみるととても大変だった。

重い本を持って何度も往復したり、利用者のほしい本を探したり。

挙句のはてに、こんな分厚い本を本棚に戻さなければいけない。

「……楽できると思ったのに」

小さくぼやいて本を抱えなおす。

うん、明日は絶対筋肉痛だ。

本の重みに、やる気をそがれつつ本棚を探す。

なかなか、見つからない。

腕はだんだん重くなる。

ほかの図書委員はどうなんだろう。

「仕事いや?」

不意に話しかけられて顔を上げると、二つ上の先輩がいた。

「大変だもんねぇ、図書の仕事」

一方的に話しかけてくる。 

どうしてこんなにも大変なのに話しかける余裕があるのだろう。

「どうしてですか、どうしてこんな大変なのに楽しそうにしていられるのですか?」

思いが、口からこぼれる。

先輩は一瞬キョトンとしていたけど、ニッコリ笑って一言、

「そりゃあ楽しいからだよ、みんなここが好きだからだよ」

その言葉を聴いて、私はあたりを見渡す。

仕事の大変さを知ってからは、落ち着いて周りの人間をよく見たことがなかった。

こうして改めて見てみるとさまざまな人間がいる。

サッカー部みたいにゴツイひと、周りにいじられている人、仕事をしているのかすら分からないちゃらんぽらんなひと。

他にも、全校集会で見たことある人など、本当にいろんな人間がいる。

見た目も性格も違うのにみんなたのしそうに笑っている。

その言葉に妙に納得した私は、本を抱えなおして本棚に向かった。

そして、明日もここに来ようと思った。


 

 

 

どうでしたか?自分自身が図書委員だったせいか、割りと書きやすかったです。


次回もぜひ読んでください

でわ

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