交通事故発生
「他にもいるじゃねぇかよ!」
「だから?」
「……」
自転車でスマートフォンをいじりながら信号無視した男が、眉を吊り上げて睨みつけてくる。
大野警部はため息一つで、静かに言い放った。
「他にいたら、あんたを見逃す理由になるのかい?」
今日は街頭交通取締強化日でもあり、交通課は警察官を増員して対応していた。
「自分だけ特別だと思わない事だ。事故になってからじゃ遅いんだ」
大野は男を一瞥するだけで、空気が変わった。昔、組対にいた頃の癖がまだ残っている。
大野警部の横で、新人巡査の鎌田が反則切符を記入している。
「大野さーん!」
小林が覆面パトカーの横で手を振っている。大野が駆け寄ると無線が鳴っていた。
[本部より各局、〇〇町1丁目で車両同士の事故発生。負傷者複数…現場へ急行せよ]
「すぐ近くです!」
小林が伝え、大野が頷き無線を取る。
「こちら103号、只今の件了解。現場に向かいます」
大野は鎌田巡査へ手を振る。
「鎌田君、後は頼む!」
鎌田が大野へ敬礼する。
小林が運転する覆面パトカーの助手席に大野が乗り込んだ。赤色灯を反転させ、発進する。サイレンの音が大きく鳴り響いていた。
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「果てしない恨みの因果」〜死の淵まで追い詰められるターゲット〜
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に登場した刑事、大野・小林の新しいストーリーです。よろしくお願いいたします。
※URLが間違っておりました、大変失礼いたしました。




