地獄の結婚式
結婚式場いる多くの兵が王国軍だと分かったのは直ぐだった。
なぜなら悪役令嬢をストーリーの終盤の方に殺すのがこの王国軍の兵だからだ。
あの紋章に描かれている、ピッケルとスコップが重なった真ん中にある大きな蟲毒は忘れない。
何でここに王国軍がいる!?外部に俺とセラムの結婚がバレたのか?
俺は庭中を見渡したが、兵とは対照的にセフリター家の人が一人もいない。
そんな事を考えていると、お父さんの声が聞こえた。
「早く!お前の花嫁を連れて逃げろ!!ミラ!!」
「わかった。お父さん!」
急いで俺はセラムの手を取って逃げようとした、けれどセラムは逃げない。
「何してんの!?セラム早く逃げないと!!」セラムは何やら呟いている。
「何で??折角王家から脱出できたのに?何で??どこで道を間違えたの??」
すると一人の兵士が大声で叫んだ。
「あ!あそこにいるのは第三夫人の子だぞ!!」すると一斉に兵士達がこっちを向いた。
「本当だ!」「死んだんじゃなのか?」「錬成物か?」何やら多くの声が飛び交っている。
よく見るとこちらを向いてない一人の兵士がいる。
その男は他の兵士と違い中世の鎧ではなく、日本の鎧を付けている。
その男が見ているのはお父さんだ、何やら話をしている。
何を話しているんだ?
それよりも早くここを逃げ出さないと、どうしよう?
セラムは何だかブツブツ呟いるし、これじゃあ逃げ出す事なんか不可能だぞ。
するとお父さんの大きな声がまた聞こえた。
「私が隙を作るからその瞬間に逃げ出せ!!」
でもセラムがこんな有様じゃ逃げ出す事なんか出来ない。どうしよう?どうしよう?
この後セラムに怒られるかもしれないけど、、
俺はセラムのほっぺたにキスをした。
「お嬢様??こんな隠しイベントあったけ、、」セラムはこちらを驚いた表情で見つめている。
「どうしたの急にブツブツ意味の分からないことを言い出して早く逃げるわよ!!」
「はい!分かりました!」
よしセラムも正気?に戻ったみたいだし、逃げ出さなくちゃ。
唇が痛い、何だか急激に乾燥してきた。
すると王国軍がいる真上に大きな水の塊が現れた。
何だあれ!?まさかお父さんの錬金術か!?
お父さんの方を見ると何やらまたあの男と話している。
「早く逃げろ!!ミラ!!」そうだ急いで逃げなくては!!
俺は急いでセラムの手を掴んで逃げ出した、、
【遡る事十分前】
「やっと来たか、、」王国軍の軍勢が見える。
やっぱりストーリー上結婚式をスタートさせれば私は死ぬのか、、
まあ、それがミラが悪役令嬢になる理由だしな。
家の物は全員家に避難させているから、ミラが仲間集めで苦労する事は無いと思うが、、
頑張ってミラとセラムを家に帰さなくては。
まあストーリー上絶対に勝てるから安心だがな。
まあ手を抜き過ぎればミラが死んでしまうかもしれないから全力で戦うがな。
「ん?」何やら王国軍の奥の方に一人の男が見える、なにやら見たことない鎧を着ている。
あれは、NPCと言われる脳がない人間か?それともAIと言われる知能指数が一定数ある人間か?
どんどん兵士達が近づいてくる、だが大丈夫だあれは脳がないNPCのはずだ
それなら結婚式が始まるまでは立ったまだろう、あくまで仮説だが。
王国軍が着いた、庭に入ると全員が所定の位置に着いた。
するとさっきの男が殺気を飛ばしながらこちらに近づいてきた。
何故だ?AIは『プレイヤー』には攻撃的な事は出来ないはずじゃ、、
まさか奴も『プレイヤー』!?男が話しかけて来た。
「何、ポンコツAIがグリッチを発動させようとしてんだ?」
こいつまさか純プレイヤーか!?しかしここは行動範囲外のはずだぞ?
「いや、よく見ると成り上がりのプレイヤーか?」
私の様にストーリーを見てプレイヤーとなった奴が他にもいるのか?
「ん?しかもここ移動が出来ない様にプログラム張られてるじゃねえか!?
流石はセフリター家だな、、」
『プログラム』とは何だ、何かの魔法か?
「まあ、結婚式が始まるまで待てば動けるだろう
え~と確か今回のデバックはストーリーを錬成したAIの殺害か、、
ストーリー上こいつは結婚式で死ぬからリセットはしなくていいか」
『デバック』?それに私はそのデバックをしなくちゃいけないから、私はこの男に殺さるのか?
「何で、ここに純プレイヤーがいる?普通純プレイヤーはアビスの塔に潜っているはずだぞ?」
男は驚いた表情でこちらを向いた。
「君すごいね!そこまで気づいたのかい?アビスの塔だなんて。
まあ勇者が現れる過程は知らなそうだけど、、今回のアップデート追加した奴だしね。
出来れば君みたいなのとはもうちょっと話していたかったけど、もう時間だイベントが始まる。」そう男が言った瞬間に結婚式の扉が開いた。
「さあ、今回のミラちゃんは誰と結婚したのかな?」
男がそう言いながらミラとセラムを見つると顔がみるみる内に赤くなった。
「畜生が!!まさか結婚したのが逆行野郎かよ!折角こんな田舎まで飛ばしたのによ!
何でメイド何かと結婚しようと思ったんだよミラちゃんは、、
ん?この数値はまさか誓いの指輪まで!?これじゃあパワーバランスミスだな、、」
何だかミラに敵意を向けているようだ、気持ち悪い。
何やら悩んでいるようだが急に私の方をに首を捻じ曲げてきた。
「まあ、今はそんな事よりデバック、デバック」
怖い、、こんな奴がミラに敵意を向けているのかそれなら早くこんなところから逃げてもらわなくては。
「早く!!お前の花嫁を連れて逃げろ!!ミラ!!」
「分かった。お父さん!」
ミラは急いで逃げようとしたがセラムが崩れ落ちたようだ。
やはりセラムに王国軍はトラウマだったか、、
急いで逃げてくれ、早くしないとこの男が動き出す。
「へぇ~君プログラムの一部まで錬成できるの、、
これがデバックじゃなければこっちにスカウトしたかったな。どうやって無力化しようかな?」
直ぐには無力化できるはずがないちゃんとセキュリティもしかっかりしている。
「お!凄いな大量のハニーポットとゼロトラストそれにサイバー・レジリエンスまで!!」
男がそんな事を言っているが凄い速度でセキュリティが突破されている。
それに兵士達もセラムに気づき始めた。
「私が隙を作るからその瞬間に逃げ出せ!!」これでどうにかして逃げらるれだろう。
『海の悪魔』併用構築でどうにか、、
『高龗神』これで凍らせて落とす。
「神レベルの魔術も使えるのか!?凄い凄すぎるよ、セフリター!!」
セキュリティが突破されたようだ、けれどミラ達は逃げれたようだ、、
『氷の隕石』巨大な氷塊が空か落ちて来た。
これで私の人生は終わりか悲しいな。
まあこれでこの男を殺せるのなら、、すると男は式神を取り出した。
『飲み込め陰』すると氷塊は全て飲み込まれた。
「何でだ!?何故そんな事が出来る!?お前はまさか、、」
『吐き出せ陽』
最後の言葉を言う間もなく私は自分が作った巨大な氷塊で死んだ。
「さあこれでデバック終了!!まあアイツ等は追わなくていいか」
今回はここがゲームの世界であることを理解しやすい内容にしました。
あと扉の合図はゲームのプログラムで発生するようになっています。
読んでくれてありがとうございました。




