深い風呂
季節の変わり目だからなのかちょっと風邪っぽい?
「それじゃあ、ミラ俺がさっき言った手順と同じ事をしてくれ。」
え~と確か、右の壁で三回屈伸してカーペットを上に放り投げる。
うわ!本当にカーペットが浮いた!!
この下で一回屈伸して何でもいいから物を持つ。
持つ者はハンカチでいいかな、、、ハンカチを持ちながら部屋を出る。
それでカーペットが落ちたら成功、よし落ちてる!!
そしてもう一回この部屋の中に入る、部屋の中に入った瞬間落ちる感覚に陥った。
「ボチャン!!」
部屋の中に入ったはずなのに俺は壁で覆われた海の上にいた。
あれでも?足の方は濡れてないぞ下に空間があるのか?
潜ってみたら下には案の定部屋があった。
「ドン!!」着地成功!!ここが潜水服を売ってる店なのかな?
周りには色とりどりの服のような物が置いてある。
「おや、お客さんかい?」奥の方から恰幅がいいマダムが出て来た。
「女性のお客さんね珍しいわ~どこ来たの?」
「あ、私は、、、ゲフ!!」上からセラムが降ってきた。
まずいもしこの後セバスチャンが降ってくるなら死んでしまう。
セラムの手を引いて危機一髪の所で何とかセバスチャンを避けた。
「セバスチャンがいる所をみると、あの愚息が帰って来たのね。」
マダムが言った刹那上からミロブルが降ってきた。
「お母さん久しぶり!!急遽二人分の潜水服が欲しいんだけど置いてある?」
このマダム、ミロブルのお母さんだったんだ!!
「あらあそこにいる可愛い女の子達の分?」
俺達を指差しながらマダムが言う。
「そうだよ、あそこの二人の分。ポシボナス家に行きたいんだって。」
マダムがレジから出て来た。
「この子達がね~。何で二人はポシボナス家に行きたいの?」
「私達が作ってる機械にポシボナス家の協力が必要だからです!!」
「子供が作ってる機械に領主様の協力が必要なの!?面白い冗談を言うわね。」
「ちゃんとした機械ですよ!!」
「でも領主様と会うならそれ相応の身分が無いと駄目よ?
分家の長レベルじゃ駄目ね、最低でも本家の養子レベルじゃないと。」
どうやらこのマダムは私達がただの子供だと思ってるようだ。
「私はセフリター家の当主よ!!こっちのセラムは元王女!!」
「あら身分は平気そうね。
にしてもセフリター家の当主ってこんなに小さいのね。」
俺の頭をポフポフしながら言う。
「でも今は貴女達のサイズに合いそうな潜水服は切らしてるから
少し待ってくれる?明日までには作るから。
それまでは家に泊まっていきなさい。」
最初は性格が悪いなと思ったが案外良い奴だなこのマダム。
「え、お母さんセバスチャンと二人を泊めたら俺何処で寝ればいいの!?」
「お前はリビングのソファーで寝てなさい!!」
ミロブルはあからさまに嫌そうな顔をしている。
分かるよ、確かにソファーで寝ると起きた時体痛くなるもんな。
まぁ寝れるだけましだよ、ミロブル。
「それじゃあそろそろ夕飯の時間だからリビングまで付いてきなさい。
後ちゃんと濡れた服を乾かしてきなさいよ!!」
そう言ってマダムは店の奥に消えていった。
「よしそれじゃあその位置から動くなよ。」
ミロブルは苦悶の表情をしながら魔法を放った
すると濡れていた服が一瞬で乾いた。
「わぁ~これどうやってやったの?」
「ああ、これは水の神の力を使って水を手のひらに集めたんだ。」
あれでもミロブルの手には水なんて乗ってないぞ?
「そんな目で俺の手のひらを見ないでくれ、
水を集めるのも大変なのに集めた水をそこで留めるのはもっと大変なんだから」
ミロブルは恥ずかしそうに手を後ろに隠した。
ミロブルが立っている場所の下は濡れていた。
「お母さん終わったよ~」
レジの奥に入るとひんやりとした石で覆われた部屋に出た。
「それじゃあ今海水でベタベタしてるだろうから風呂に入ってきなさい!!」
確かに言われてみると体中ベタベタしてる、少し気持ち悪い。
「ミラは火の魔法は使えるか?」
「一応使えるけど、それがどうしたの?」
「そうかそれじゃあ先にミラが入って火を起こしていてくれないか?」
ここの人達はどうやら火の魔法は使えないようだ。
「あれでもここの水は殆ど海水だよ?」
海水を温めて入ったら結局また体がベタベタになるだけじゃないか?
「最初に転移した時の場所が淡水だったろ?
そこから水を持ってきてるから大丈夫だ、それに水の神の力を使えば
海水から淡水に変える事も出来るからな。」
水の神の魔法何か安売りされてない?
「あ、あとお前はセラムと一緒に入れよ。
ここの風呂は深いからな、水の神の加護持ちが近くにいないと
小さい子だと溺れるからな。」
え、俺もしかしてセラムと一緒に風呂入るの?
いや、無理だって!!俺一応中身は男性だからね!?
「あれ、ミラ様もしかして私とお風呂に入るの緊張してるんですか?
私は全然大丈夫ですよ。」
セラムは十歳の体だからそりゃ平気だろうけど!!
でも確かに十歳の子供と入るぐらいなら大丈夫か?
溺れるかもしれないから一緒に入るだけだもんな、平気だよな。
「それじゃあ左にある階段を降りたところにある釜戸みたいな所に火を付けたら
もう一回こっちまで上がってきて右の階段を昇れば風呂があるから。」
左の階段降りると言われた通り釜戸の場所に火をつけた。
そのままリビングに上がって右の階段を上がると、上がると、、、
この階段長いな!!もう五十段は上ったぞ!!しかも螺旋階段!!
はぁ~やっと着いたこれが風呂?何か井戸の方がしっくりくるけど、、、
階段を上った場所にあったのはまぁまぁ広く石で出来た風呂だった。
上に木の屋根があるせいでよけい井戸っぽく見えるな。
「それじゃあミラ様入りましょうか!!」
そう言ってセラムはが脱ぎだした。
流石に脱いでるところを直視するのは変態だよな?
俺も脱ぐか、にしても服が大分汚れちゃったから後で錬成しなおすか、、、
セラムが俺が脱いでいる所まじまじと見てくるんだけど、何で!?
「ミラ様、大きいですね~。」え、もしかして胸の事言ってる!?
「セクハラでしょ!!セラム」しかしセラムは無視して風呂に飛び込んだ。
「それじゃあ一番風呂頂きますね~!!」
セラムが飛び込んだが一向に風呂の中から上がってこない。
「ちょっとセラム大丈夫!?」
急いで風呂に向かって走ると転んでそのまま風呂の中にダイブ。
目を開ける海と同じように綺麗に周りが見えるけど、ふか!!
下を見ると微かに下の方で泳いでいるセラムが見える。
道理で階段が長かったわけだ、、、
取り敢えずセラムを上まで引っ張り上げるか。
「せらむんd上に見sパ;l細工」水の中だから上手く喋れない。
しかしセラムには伝わった様だ。
二人で上まで上がった、めっちゃ耳き~んってする。
「いや~面白かったですね、ミラ様。」
「深すぎるでよ、ここの風呂。水中で息できなかったら間違いなく死んでたね。」
「ミラ様聞いてくださいよ、下の方に行くと魚が泳いでたんですよ!!」
ここ本当に風呂なのか!?
小一時間風呂を入って出た。
「ミラ様、着替えあります?」
破れたりほつれたりしている服を見せながらセラムが言う。
「少し待ってね~、さっき風呂の中で書いた服を錬成するから。」
『錬成!!』
するとセラムが持っている服が無くなって、空中に新しい服が現れた。
それじゃあセラムの分も錬成と!!
綺麗になったメイド服が上から降ってきた。
長い階段を降りて下に行くと、もうご飯の準備が終わっていた。
「うわ~魚料理だ!!」異世界に来てから初めての魚料理!!
テーブルの上には白身魚のフライや、刺身、サバの味噌煮みたいな物もある。
「さぁいっぱい食べてね!!」いっぱい食べさせて貰います!!
うま!!前世で食べてた魚よりもうまい!!
でもサバの味噌煮があるなら米が欲しいな~
夕飯をたらふく食った後俺とセラムはそのまま爆睡した。
今回は平和でしたね、最近戦闘が多かったので休憩です。
ちなみに私が一番好きな魚料理は鮭のホイル焼きですかね。
あれが旨いんですよ、キノコを入れともっとおいしくなります!!
読んでくれてありがとうございました。




