門番
明日は部活の先輩たちの三送会です。
先輩たちもそろそろ卒業か、寂しくなるな~
二人の押しに負けて闘技場と言う所にやって来た。
「ミラ様見てくださいそろそろ試練が始まりますよ。」
セラムが指さす方を見るとそこには大きな体格の斧を持った男性と
レイピアを持った女兵士が立っていた。
「どっちが門番なの?」異世界的に考えたらあの女性の方かな。
「あちらのムキムキな男性が門番です。」あ、普通に男性の方なんだ、、、
すると何処からか放送が聞こえて来た。
『さぁ、今回門番が相手にするのは女兵士のシュバルツさんです!!
オッズは門番が4倍、シュバルツが10倍です!!
後5分で試合が始まるので賭ける場合はお早めにしてください!!』
興奮している男の声が放送からは聞こえた。
「この放送は何なの、セラム?」
「この門番の試合は賭け試合となっていまして、
この賭け試合で闇市の大部分の利益を獲得しているんです。
その賭け試合の解説をしてくれる実況です。」
へぇ~、プロの野球実況みたいな感じか。
俺も賭けようかな、研究費用の足しにはなるかもしれないし、、、
「ミラ様賭けようかな、などという危ない考えはやめてくださいね。」
セラムが少し怒った様子で注意した。
「は~い」まぁギャンブルは身を滅ぼすって言うしな。
「賭けるなら俺かセバスチャンのどちらかの試合にしろよ、ミラ様!!」
ミロブルが笑いながら話けてくる。
「貴方達が絶対に勝つならね。」俺も笑って返す。
「ミラ様!!そろそろ試合が始まりますよ。」
セラムがそう言った瞬間実況が喋り出した。
『え~試合時間になりましたので試合を始めたいと思います!!
今回やる試合のルールは魔力以外の剣術、武術勝負でございます!!
今両選手ともに試合位置に立ちました。
審判が最初に始まりの合図をします。
今始まりの合図が聞こえました!!
最初に動いたのはシュバルツ!!
門番の目を狙ったようですが難なく斧で防がれました。
門番が下から斧で顎をかち割ろうとします!!ですがこれは不発、、、
その一瞬の隙を見逃さずシュバルツがかかと落とし、これは綺麗に決まった!!
しかし門番は怯まず斧を軸として回転し後ろを取った!!
シュバルツへ後ろから大きく斧を振り下ろします!!
しかしこれを予想していたのかシュバルツ!!
レイピアを首元に突き刺してフィニッシュだ!!』
門番の大きな血しぶきとともに大きな歓声が上がった。
この世界ヤバすぎるだろ、人が死んでるのに喜んでるぞ!?
「セラム、ヤバいよ門番の人死んじゃったよ?
他に門番として働いている人が居なかったら人手不足になっちゃうよ!!」
「よく見てください、ミラ様。」そう言ってセラムが門番を指差した。
もう一度会場をみるとそこには首の穴が塞がった門番が立っている。
「え、さっき死んでたよね?」門番の体には血の跡だけが残っている。
「あの門番の能力は不死身なんです。」
マジか、それじゃあ寝なくても仕事が出来るという事!?便利な体だなぁ、、、
『え~、それでは次の対戦カードを紹介したいと思います。
次の門番への挑戦者はセバスチャン・ユーピテル!!
どうやらユーピテル家の分家のお坊ちゃんらしいです。
アビスの塔最高到達階層は67階!!相当な強者です!!
今回のオッズは、セバスチャン三倍、門番は二倍です!!
次の試合のルールは魔力のみで戦う魔法戦でございます。
次の戦いは飛び入り参加のため賭ける場合はお早めに!!』
周りを見渡すとセバスチャンがいなくなっている。
あのチャラ男もう試合に参加したのか、、、
というか、ミロブルもいなくなっていないか?
「ミラ様とセラムさんの試合も申し込んどいたよ~!!」
振り返るとミロブルが走ってこちらに向かって来た。
「もう何で勝手に申し込んじゃうの!?
私まだやるって言ってないのに~」もしかたら俺の命日、今日!?
「え、だってさっきセラムさんが受けますっ言ってたじゃん!!」
「ミラ様仕方ありません、結局受ける事にはなるんですから、、、
それに挑戦者は死なないので、多分。」その最後の言葉のせいで不安になる!!
【三分後】
『これより試合を始めたいと思います。
両選手はもう試合位置に付いていますね、、、
それでは審判試合を始めてください。』
実況が審判に呼びかけると直ぐに試合は始まった。
『さぁ始まりました。
今回の挑戦者は飛び入り参加ですが何か策はあるのでしょうか?』
審判が一度言葉を切った瞬間セバスチャンが声を上げた。
『レジスタンス!!』
『おっとここでセバスチャン能力を発動!!
ユーピテル家なので雷系統の能力ですがどんな能力何でしょうか?
ここでセバスチャン地面に手を付いた、何をするのでしょか?
おっとここで門番がセバスチャンに水魔法で襲い掛かる!!
セバスチャンの雷魔法を封じようとしているのだろうか!?』
どうやら水を被せてセバスチャンに雷魔法を使わせないようにするらしい。
「ドスン!!」大きく鈍い音が会場に響き渡った。
『おっとここで、門番が崩れ落ちる!!
セバスチャン!!どんなトリックを使ったんだ!?』
何でだ!?どうして門番は倒れたんだ攻撃されたようには見えなかったぞ?
「悩んでるね~ミラ様、何で門番が倒れたか説明するよ。
セバスチャンの能力、【レジスタンス】は抵抗値の操作なんだ。」
抵抗値、確か電気の通りやすさだっけでもそれだけじゃ倒せなくないか?
「そんな顔しないで、セバスチャンはもう一つ特殊な体質があるんだよ。
それはね自分の体を電気の塊にすることが出来るの
そしてレジスタンの発動条件は相手に触れる事。
この二つ能力を使って門番を殺したんだよ。」
「でも何で土に手を置いたの?」
「ああそれはブラフだよ。
そっちに注意を向かわせて本当はもう片方の手で水魔法を
準備している相手に接触して抵抗値を操作して電気を流したんだ。
それじゃあ次の試合はミラ様だよ、ほら早く会場に行きな。」
え、俺の試合そんなすぐなの!?
攻撃魔法何てあんまり知らないよ~、、、
一応会場には入ったがここから観客席を見ると皆凄い熱気だ。
俺なんかが門番に勝てるのか?オスピア~!!助けて!!
『お母さん、どうしたの?』
『私の事を見てるんだから状況は分かるでしょ!?
何かいい攻撃手段はないの!?』
俺が今覚えている攻撃魔法何て水の奴だけだよ。
『そうだね、取り敢えず髪飾りの羽を一つ外そうか。』
言われた通りに羽を一つ外した、一瞬で周りの空気が冷えた。
『氷魔法でお母さんでも扱える奴が一つだけあるよ。』
『早く教えて~!!』まずい実況がオッズの説明してる。
早くしないと試合が始まってしまう、、、
『それでは両選手試合位置に付いてください!!
審判は始まりの合図を!!』横の審判が勢いよく腕を振り下ろした。
始まった!!急いでオスピアに言われた通り魔法の詠唱しないと、、、
『氷の女神よ!!我に寒き世界を与え、支配させよ!!銀世界!!』
俺は門番から走って逃げながら詠唱をした。
すると会場の気温が氷点下四十度まで下がり雪が降り始めた。
はぁ、はぁ走りながらの詠唱はキツイ!!
でもこれで環境は整った、ここからが本番だ!!
迫ってくる門番の位置を予測してと、、、
『氷柱!!』この魔法は通常なら小さなつららを召喚させるだけ。
でも今この世界の私が支配しているその結果大きなつららが出来る!!
しかし門番は間一髪の所で地面から生えた大きなつららを避けた。
だけどこれも想定内!!
『成長!!』すると大きなつららから中くらいのつららが現れた。
つららが門番の腹を貫いた、よし成功だ!!
だが門番はつららが刺さったままこちらに向かって走ってきた。
まずい、氷柱をするほどの時間がない!!ここは一か八かだ、、、
俺も門番に向かって走った、この小さな体を生かさなくてどうする!!
当たる寸前で俺はしゃがんで、門番の腹に触れた。
今回は戦闘シーン多めですね上手くかけたか心配です。
やっとミラ、攻撃魔法を習得しましたね。
でも神の魔法でフィールドを整えてからじゃないと使えない技ですが。
主に詠唱が長かったりするものは殆どが神の魔法です。
注:ファイヤーボールは違います。
ミラに火の魔法の特性がないせいで詠唱で強化してるだけです。
読んでくれてありがとうございました。




