超高真空は成功なるか?
「どう魔鉄は出来そう?」箱を指差しながら言った。
「いや、まだ鉄の色が変わっていないなら多分出来ては無い。今鉄はどんな色をしている?」
マルクさんが箱の下に寝っ転がりながら話している。
遠くてよく見えないが少し赤色っぽいかな、多分熱したからだろう。
「熱せられたせいで赤っぽくなってるけど他は特に変わってないよ。」
「まぁ、まだ魔力を混ぜてないから当たり前か、、、」何でわざわざ鉄の色聞いたんだよ。
「それじゃあ早く魔力液貸して混ぜるから。」
そう言って俺はマルクさんの横にある瓶を取ろうとして箱に近づいた。
「ちょっと待て!!ミラだけは魔力液に触れるな!!そんな大きい魔力障壁を纏っていたら
魔力液が染め上げられて、俺の魔力液じゃなくなってしまう。」
おっと危ない所だった、あともう少し近づけば完全に俺の魔力障壁の範囲内だった。
「それじゃあ、サラやってみなさい。最近研究ばっかで実験やってなかったでしょ。」
「いや、そのミラ様。あの瓶を取るんですか?」そう言ってマルクさん横にある瓶を指差した。
「そうだけど、何か問題ある?」サラの顔が少し赤い。
「問題大ありですよ。もしかしてわざとですか?」サラが口をすぼめながら俺に文句をいう。
「何が?」サラは何を言っているんだろう、好きな人に近づくのが恥ずかしいのか?初心すぎるだろ。
「だって今日私ミニスカですよ!?あんなところ行ったらパンツ見えますよ!」
ああ、そう言えば朝方サラが今日は歓迎会だからとか言って色気ゼロの勝負服を選んでたっけ。
瓶があるから近づけないから俺は大きな声を上げてマルクさんに伝えた。
「ねぇ~マルクさん!!サラがパンツ見えるかもしれないからちょっとどいてだって!!」
するとサラの方からボン!!と爆発音が聞こえたような気がした。
「それは済まなかったな、と言うかよくよく考えてみれば俺がサラに瓶を渡せばいいのか。」
そう言ってマルクさんは立ち上がって私の魔力障壁があるギリギリの位置まで近づいてきた。
「ほら早く受け取りに行きなさい、サラ。」するとサラが少し怒った表情で振り向いた。
「少しだけ恨みますからね、ミラ様。」
そう言って何処からかだしたブランケットを腰に巻いてマルクさんの方へ歩いて行った。
「セシリア、私変な事した?パンツが見えるからどいて行っただけなのに。」
「ミラ様、貴女女性のなのに女心分からないんですね。こんど恋文が載っている本貸しますよ。」
女心分からないって女性でも言われるのか、、、
「サラ~!!どう鉄の色は変わった?」こちらからでは遠くてよく見えない。
「はい!!凄く黒い色になりました。」黒色って成功なのか?
「マルクさん、もうそれって成功なの?」一応マルクさんに確かめてもらうか。
「ああ、成功だちゃんと俺の魔力の色になっているな。魔力液もまだ余っているし。」
アイツの魔力の色黒色なのか、多分の能力の影響かな。
「よし魔力液を離れた場所に置いたからもうミラも近づいても大丈夫だぞ!!」
「分かった今行く。」
「へぇ~これが魔鉄ね。凄い堅いそうね。それにしても何か体積増えてない?」
延べ棒よりも一回りくらい大きくなっている。
「多分、魔力液が入ったことによって大きくなったんじゃないか?」
「ねぇこれどれくらい硬いか試してみたいから、魔法撃ってみてもいい?」
もし俺の魔法でも壊れないならこれを魔法の実験台にできる。
「良いけど、神の魔法は使うなよ。」確かにまた使ってガレージがっ壊れたら大変だ。
「そうなると私、ファイヤーボールしか使えないんだけど。」
「オスピアに新しい奴教えてもらえばいいじゃないか。」
「それがねオスピア、アスモデウスに会ってからだんまりなの。」
いつもなら機械とかを作っていると、何かヒントとか教えてくれるのに
魔鉄製造機の時には何も言ってこない。
「それファイヤーボールでやって、次やるときは魔力を上げてやるとか
やってみればいいんじゃないか?」魔力操作は苦手だがやってみるか。
「それじゃあ行くよ!!」
『獅子勝りし炎神よ、我に力を貸し、炎を放て。ファイヤーボール!!』
すると前と同じように俺の手から獅子の形をした中くらいの炎が飛び出した。
魔鉄に当たったが特に魔鉄に変化は見られない。
「やっぱりこれくらいじゃ、傷一つ付かないよね。次は魔力を二倍にしてやってみるよ。」
『獅子勝りし炎神よ、我に力を貸し、炎を放て。ファイヤーボール!!ティワイス!!』
すると先ほどより大きな炎が出た、しかし全く魔鉄は傷ついていない。
俺は魔鉄を指差しながら言った。
「これ凄いね、よしこれくらいの耐久値があれば超高真空の外部の気圧からの
強さにも耐えられるでしょ。」
「ミラ様、それじゃあさこれ材料にして超高真空にする奴作ってみてよ。」
可愛い妹が俺におねだりしてきた、よしその期待に応えてやろう!!
『パレット!!』
俺は空中に球体の中が空洞になっている物を描いた。
材料をちゃんと魔鉄に指定しないとね、材料の部分を魔鉄に指定した。
「錬成!!」すると空中から黒色の球体が落ちて来た。
「よしそれじゃあちょっと待ってね。」
もう一度パレットを発動させて立方体を空中に描いた。
材料を取る部分をあの球体の空洞部分に設定してと、材料は空気含まれる元素分全て。
「錬成!!」小さな立方体が俺の足元に落ちて来た。
「よしこれで中は完全なる真空になったと思うよ。何か変化とかある?」
「いえ、特にないですね、、、やったぁ~!!やっと中を超高真空にすることに成功です。
これで水の沸点が下がるので炎の温度をあまり上げなくても良くなりましたね、ミラ様。
マルクお兄ちゃんは魔力液持ってきてくれありがとう。」
サラが喜びのあまり凄い勢いで喋り始めた、だがマルクさんもまんざらではないようだ。
よしこれで魔力消費量が大幅に削減出来たぞ、次はエンジンを作る!!
ちなみにミラの魔力障壁の中に一時間近く置くと魔力液は染め上がります。
これは総合的にみて一時間超えた場合なので出来るだけミラは魔力液には近づかない様にしてるんです。
エンジンの水を蒸発される部分を超高真空にした理由は
大幅な魔力の削減になるのが主な理由です。
次回は挿絵をエンジンの設計図の挿絵を入れたいなと
思っています。
読んでくれてありがとうございました。




