この世界は誰が作ったの?
「セラム!!」女性の方はセラムに対応させていたはずだ、、、
するとこちらに向かって女性の声ではないが先ほどの女性の面影を残した男の声がが叫んだ。
「おい!!そこにいるんだろう?ミラ!!早く自動バグ消去システムを壊さないと削除されるぞ!!」
何でだ?あの声はこの世界がゲームの様な世界である事を知っているんだ?
だが今はそんな事を考えている暇はない、もしあの言葉が本当なら俺達はバグとして削除される。
けれど前回裏世界でオスピアがシステムを壊したぐらいの高火力じゃないと、、、
そうだ!あれがあるじゃないか!!
「セラム!!バグ玉だ!!バグ玉でどうにかしてシステムを破壊しろ!!」
俺がそう言った刹那、ガレージの上空に大きな蠅が現れた、するとまたあの男の声が聞こえた。
「急げ!!ここの位置がベルゼブブにバレる前にアレを壊せ!!」
するとセラムが一つのバグ玉を空に投げ飛ばした、その瞬間眩い閃光が走る。
閃光が戻ると大きな蠅はいなくなっていた。
「あれは、、、【極大空間転移魔法】か!!
ハズレだ、まずいぞこのままだとワールドの住民たちに被害が及んでしまう。クソが!!
こんな事になるなら座標がバレた方がマシだ!!」
男の怒号が聞こえる、目が慣れてくると見えたのは
さっきの女性にヤギの角が生えていて、尻の方からは蠍の尾が生えている異形の姿だった。
「あれが、悪魔憑きか?」
あれが悪魔なら先ほどの発言はおかしくないか?
アイツは人でもないNPC達が死ぬのを危惧し、自分が犠牲になる方がマシって言ったんだぞ?
案外いい奴なのか?俺は内心ビクビクしながら悪魔に近づいた。
「悪魔さん、名前は何て言うの?」
先ほどの女性の質素な服の背中の方は弾けとんでいて、魔法陣が見える。
「随分と、可愛子ぶってるじゃねぇか?ミラ。
我の名前は七つの大罪、色欲の罪アスモデウスだよ。
そしてこの世界の制作者の一人だよ。」やっぱりこの世界は誰かが作った様だ。
その顔はとても悲しみに満ちていた。
「え!?貴方この世界を作った神様なの?」サラが楽しそうにアスモデウスに尋ねた。
「ああ、そうだよ。私がこの世界を作った一人だよ。」
サラがまた質問をした所を俺は急いで止めた、コイツは頭が良いから興味がある事があると
一生に質問をしているからな。
今はこの世界の物理法則とかをどうやって作ったのかじゃなくて、
俺は誰がこの世界を作ったのかを知りたいのだ。
「それは本当なのかな?アスモデウス。
その話もうちょっと聞きたいから出来れば私の部屋まで一緒に来てくれないかい?」
この世界のルーツに触れるなら俺が転生者だという事も言わなくちゃいけない
それをセラムやサラに知られるのはまずい、まだアイツ等には俺が転生者だという事は言わなくていい。
「我は色欲の罪を背負う悪魔だぞ?そんなものを自室に入れるのか?ミラ。
できれば最低限の設定は守って欲しいんだけどな。」何だか凄い怒りを感じる。
「あら?でも貴方今は女性の身体よね、それなら大丈夫でしょ?」
「ミラは設定上同性愛者だぞ?」アスモデウスの怒りがもっと大きくなった気がした。
横のサラとセラムは何を言っているんだろうという顔でこちらを見つめている。
「私は大丈夫よ。魔力障壁があるし私の体に貴方は触れられないわ。」
「ほぅ~、ミラはそこまで強くなったのか。
五英傑の魔を出たせいか情報が少し遅れてしまっているな。
良かろうそれなら我がお主の部屋に行ってやる。それに第三章の【悪魔の取引】と似ているしな。」
するとサラがまた大きな声を上げてアスモデウスに質問をした。
「あ、それ知ってるよ!ミラ様が悪魔に魂を売って悪の傀儡になっちゃう奴でしょ。
もしかしてあの未来の事が書いてある本もアスモデウスさんが作っているの?」
「違うよ、我が作ったのは君たちの様な人間だよ。どうだいその体の使い心地は?」
サラが腕や足を一度バタつかせた後、答えた。
「使いやすよ、左右対称だし。無駄がないから」
「そうか、ありがとうね。」アスモデウスは笑って返した。
見れば見るほどこの悪魔は本当にあの極悪非道な悪魔のだろうかと言う疑問が沸く。
「それじゃあ、君の部屋に案内してくれるかな?ミラ。」
するとセラムが止めに入った。
「待ってください!!何が何だか分かりません。ちゃんと私達にも話の内容を共有してください。
それに十八歳の以下の女性の部屋に親しきもの以外を入れるのは私は反対です。
今一度考え直してください、ミラ様。」セラムが必至の顔で懇願してきた。
するとアスモデウスがセラムに近づいて耳元で何か囁いた、その瞬間セラムは崩れ落ちた。
「貴方私のセラムに何をしたの!?今すぐセラムに謝って!!」
「そう怒らないくれよ、でもそのキャラはちゃんと設定に沿っているね。
それに免じてセラムに謝ってあげるよ。さっきはごめんね。セラム」
けれどその言葉はセラムに聞こえていないようだ、大丈夫だろうか?
「セラム、大丈夫?」俺が問いかけるとやっと顔を上げてくれた。
「ありがとうございます。ミラ様、私は大丈夫ですのでアスモデウスに話を聞いてきてください。」
どう考えもその顔色は大丈夫じゃないだろ!?と言う顔をしているが
本人が大丈夫と言っているのだから大丈夫なのだろう。
「それじゃあ、私はアスモデウスに話を聞いてくるわ。疲れているなら車の中で寝ていてね。
サラはマルクさんと真空を超高真空に上げる方法を考えていてね。」
「ありがとうございます。」そう言った後すぐにセラムは車の方へ向かった。
「それじゃあ、この世界について教えてもらおうかな。アスモデウス。」
「早く、部屋に案内してくれないかな。ミラ。」
今回はこのゲームを作った制作人の一人のアスモデウスが出てきましたね。
何故、つい最近までいたはずアスモデウスは五英傑の魔から出てしまったのでしょう?
この一年間の中に何かあったのでしょうか、それを明日投稿するエピソードに書かせてもらいます。
読んでくれてありがとうございました。




