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社畜が悪役令嬢に転生しましたが、悪役令嬢として働きたくないため魔王を倒す  作者: 虎ノ介
五英傑への道のり

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交渉2

三月の五日までは一時間のうちにかけた話だけを投稿していきます。


「何で断るの、五英傑候補の研究は大衆の為でしょ?」

いつも女性の様に喋ってるせいで言葉のなまりが女性っぽくなってんな。

まあ、それだけこの世界には居たって事か。

この異世界でそれだけ長く過ごした中で最も信頼できる人間のマルクさん、何故お前は誘いを断る。

「お前は俺の事を信頼しているからこそ、俺を選んだんだろ?」マルクさんの声は震えている。

「そりゃそうだろ?俺はお前の事を信頼しているから頼んだんだぞ?」


「パァン!!」マルクさんは持っているコップを地面に叩きつけた。

「その信頼はお前が俺の事を評価したからだろ?

お前らごときが俺の事を評価できるとでも思っているのか?思いがるんじゃねぇよ。

この五英傑候補って称号だって俺の事を勝手に評価して、付けやがった。反吐が出る!!」

この人間は相変わらず人に評価されることを嫌っている。

「そうか。俺がお前より下だと?」

「ちげぇよ。同じ人間なのにわざわざ評価してその生き物を理解し、測ろうとする、

人間が嫌いなだけだよ。どうせ、違う生き物何だから理解できないのに、、、」

まだ、この人間は()()を引きずるのか、、、


「俺達人間は人を評価して、測って、理解したつもりじゃないと生きていけないんだよ。

そうしないとお前みたいな信頼できる友人は作れないからな。」

「そんな壊れた物差しでか?」俺の目を指差しながらマルクさんは言う。

「壊れた物差しね。確かにこの物差しは、外見、気持ち、精神で値が変わる壊れた物差しだ。

けどさ、その上で成り立ってこその人間関係なんじゃないのか?」

「本質的には理解できなくてもか?もしかたら急にその物差しで測って大丈夫だった物が

自分を殺しにかかってくるかもしれないのに?」

「極端な例だな。でもそういう負の事を考えないのが信頼するって事なんだよ。

だから俺はお前の負の事は考えない、だから頼んだ。」

「その信頼でも物差しがブレてもか?」まだマルクさんは納得できないようだ。


俺は白い水を飲みほした、やっぱりまだこの味は理解できない。

「それじゃあ、また来るよ、俺はアンタと絶対に作るからな。」

そう言ってミラは扉を開けて外に出て行った。

「はぁ~また来るのかよアイツ、俺みたいな犯罪者を信頼する何てアイツもいかれてるな。」

俺は写真を手に取った、何年前だったろうかこの家族の写真を見るのは。

「この国を信頼した奴らは全員、戦地に投下されて死んでいったからな。

もう俺は信頼して物差しを見る事は出来ねぇよ、ごめんなミラ。」

カレンダーは終戦記念日を指していた。


【動力源の作りの道のり】より抜粋

【六月十三日】

マルクさんの家に行ったがまだあの人は戦争にとらわれていた。

人を信頼することがまだ出来ないようだ、唯一信頼していたお父さんは運営の物差しで殺されたし。

いつか絶対に私の事を信頼させて一緒に車づくりをさせる!!


【八月二十七日】

今日はエンジンの材質の実験をしてみたが、円盤の材料は銀より銅の方が良い事が分かった。

一つの大きな進歩だ。

今日もマルクさんの家に行ってみたがまだセラムを家に上げることさえも嫌がっている。

しかし今日話した時家族の写真が棚の上に飾ってあった、家族とは向き合う事が出来たようだ。


【九月十五日】

エンジンの内部は真空であると、水の蒸発する早さが早くなることが分かった。

だがライデンフラスト効果にはまだ悩まされている。

マルクさんの家に行くとようやくセラムを家の中に上がらせてくれた。

幻影薬も無くなっていたしやっとセラム達を受け入れたようだ。

だがセラムが謝ると急に怒って追い出されてしまった。


【十月二十一日】

ライデンフラスト効果を極限まで無くすなら超高真空まで上げるといいかもしれない。

セラムの真空をもっと真空にしてみるという方法を試した結果だ。

他にも方法は多くあるはずなのだが、その方法が思いつかない。

サラの頭脳でさえも思いつかないことをした昔の人々は凄いなと素直に尊敬の念を抱く。

マルクさんの家に行ってみると前回の事を謝罪された。

戦争を知らない女の子が変わりに謝る場を作ってしまった自分に酷くイラついたらしい。

これからは冬が始まるためもう春が来るまで来ない方がいいと言われた。


【三月一日】

超高真空まで上げる事は一旦諦めて、蒸気の勢いの強さを強化する方法を考えようと思う。

圧力をかければよいかと考えたが、直ぐに蒸気が水に戻ってしまった。

次は円柱の容積を狭めてみようかと思う。

マルクさんの家に行ってみると湖面の水が少しずつだが少なくなっていた。

マルクさんは今度は逆行することはなく、セラムの謝罪を静かに聞いてくれた。


【四月十日】

四月は何かが始まる月などともよく言われるが、動力源はいまだに進まない。

円柱の容積を小さくすると、壊れてしまうため勢いはいまだに強まったりなどはしない。

しかし錬成した水だとマグミーティスの原理を引き継ぐことが分かった。

このマグミーティスの原理を利用すれば蒸気の勢いを強化できるかもしれない。

マルクさんの家にに行くと、どんどん湖の水は無くなっていった。

今日はマルクさんの家でご飯もごちそうになってしまった、

相変らず水の色は暗いが前よりか明るくなったと思う。


今日マルクさんの家に行ってみると湖の水は完全に無くなっていた。

扉には鍵もされていない。

「やっと受け入れたんですね、皆の思いや、評価を。」俺は湖を指差しながら言った。

「この壊れた物差しを信頼するのは今だに怖いが、そろそろ頃合いだよな。」

「信頼は物差しを壊すんじゃんないの?」俺は優しくマルクさんに問いかける。

「俺の物差しはそんなじゃ壊れないほど強くなれたよ。

物差しは一人で全てを測るものじゃなしな、それに壊れてもお前らが何度だって直すだろう?」

「もちろんよ。それじゃあ、あの誘いは受け入れてくれるのかな?」

「もちろんだ。その動力源はこの俺が手伝おう」

出されたコップに入っていた水はもう黒く濁ってはなく、透き通るほど綺麗な水だった。

今回は頑張った、、、

もう何も話すことは無い!!

読んでくれてありがとうございました。

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