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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』  作者: 橋本 直
第三十四章 本当に魔法少女なので

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第146話 いわゆる『魔導の戦い』

「なるほど!アタシに本気を出させたいわけだな!良いだろう!アタシの本気を見せてやろーじゃねーか!」 


 ランもまた力の限り自分の身長を超える剣を振りかざした。二人の得物が激突し、強烈な光があたりを覆った。


 次の瞬間、ランの背後から黒い雷が小夏に向けて放たれる。


「ブラッディーサンダー!」


 ランの叫びとともに上下左右に揺れながら雷は小夏を目指した。


「シールド!」


 小夏の叫びで開かれた魔法陣に雷は吸い込まれて消える。


「やるじゃねーか!だが、これはどうだ!」


 今度はランは両腕に鉄の玉のようなものを発生させて小夏に投げつけた。


 玉はまた揺らぎながら一気に加速すると、途中で複数に割れて全方位から小夏に襲い掛かった。


「そんなもの!聖なる風よ!」


 小夏の叫びと同時に一陣の風が明らかに過剰な質量を持って細かく砕けた玉のかけらを次々と跳ね飛ばしていく。


「なるほどねえ、飛び道具は効かねー訳だ。なら肉弾戦だ!」


 ランはそう言うと鎌を手に上空から一気に小夏に襲い掛かった。


「それならこちらも!」


 小夏はそう言うと杖を手に一直線にランに向かって突き進んだ。


 ランの鎌と小夏の杖が触れた瞬間、巨大な爆発が二人を覆った。


「なに?なにが起きたの!」 


 上空でまぶしさに小夏は目をつぶってしまった。


「小夏!」 


 思わずグリンが叫んだ。そしてかなめは強力そうなこぶしを握り締めて笑みを浮かべた。


 三人に見守られる中、強烈な光がいくつもの稲妻で当たりを染めながら次第に薄くなっていく様子が見て取れた。


「やるもんだな……」 


 肩で息をして小夏の桃色に輝く杖に受け止められた剣をランは手馴れたように腰の鞘に収めた。その赤いドレスはぼろぼろに破れ、頬にはいくつもの傷が見て取れた。


「ランちゃんもね」 


 同じく小夏も魔法少女の衣装をぼろぼろにしながら杖を掲げた。そのまま息を整えながら二人は上空で見詰め合った。



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